三菱UFJファクター株式会社(東京都千代田区)は、在宅医療支援を行う株式会社当直連携基盤(東京都千代田区)と業務提携契約を締結した。夜間休日対応など在宅医療を支援する当直連携基盤の利用医療機関に対し、三菱UFJファクターの決済サービスを紹介する仕組みを整える。患者と医療機関双方の診療費支払い・回収の負荷を減らすことを狙う。
三菱UFJファクターは、企業や団体の資金回収効率化を支援する口座振替サービス「ワイドネット」などを展開しており、医療機関でも活用が進んでいる。今回の提携では、当直連携基盤が運営する往診代行「バディ往診」や電話対応「バディコールセンター」などの利用医療機関に、金融面での業務効率化を提案する。当直連携基盤が医療現場を支援し、三菱UFJファクターが決済基盤を担う形だ。
年間8.9兆円の取扱実績
三菱UFJファクターのワイドネットは、銀行口座から自動引き落としで代金を回収する仕組みだ。2024年度の年間請求件数は2.6億件、取扱金額は8.9兆円に上った。企業・学校法人・医療機関などが広く利用しており、安全で迅速な決済体制を整えている。
医療機関が診療費回収システムを見直す際には、当直連携基盤から三菱UFJファクターへの紹介を通じて導入を支援する。事前審査を経て利用可否を判断する仕組みをとっている。
在宅医療支援と金融基盤の連携
当直連携基盤は2018年設立の在宅医療支援企業で、「バディ往診」や「電話再診君」などを展開している。在宅医療では、診療費の徴収や未収対応などの事務負担が課題となっており、金融サービスとの協働が注目されていた。今回の連携は、同社の医療機関支援の一環として行われた。
三菱UFJファクターは1977年設立。代金回収やファクタリングなどの決済関連業務を担い、ワイドネットを中心とした決済ソリューションを提供してきた。医療分野では診療報酬早期受取オンラインサービスなども運用している。
今回の提携では三菱UFJファクターが口座振替などの決済分野を担当し、当直連携基盤が医療現場の紹介窓口を担う。医療機関からの申し込み時に、販売方法やサービス内容によっては契約できない場合もあると条件を提示している。医療現場の夜間対応支援と金融の決済サービスが結ぶ枠組みとなり、医療機関の経理実務に関する取引相談が広がる形を示したものだ。