株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(愛知県)は、“TRD”ブランドで展開する「Yaris Cup Car(ヤリス カップカー)」を一部改良し、全国のトヨタ販売店で発売した。今回の改良では、ドアミラーとシャークフィンアンテナをブラックに統一した外装変更が行われた。発売日は2月20日で、全国のトヨタ販売店を通じて取り扱う。
同社はトヨタ自動車のモータースポーツ活動を支えるカスタマイズ事業を担い、競技車両の開発やレース用部品供給を手掛けている。「Yaris Cup Car」は参加型レース「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」で使用されるワンメイクレース向けのベース車両で、専用架装を施した完成車として提供される。
全国販売網で展開
同車は全国トヨタ販売店での販売を予定しており、全国レベルでの供給体制をとる。保証期間は顧客への引き渡し日から1年間、または走行距離2万㎞までと設定されている。対象は架装部分で、レースやラリーなど過酷な走行条件による不具合は保証の対象外とされる。販売形態は持込登録方式の完成車で、架装作業を同社が担当して納車する。
TRDモータースポーツ事業の流れ
トヨタのモータースポーツ部門「TRD(トヨタ・レーシング・ディベロップメント)」は、1954年創設のトヨペット整備株式会社に端を発し、1960年代からレース車両開発を開始。国内外の耐久レースやラリー参戦を経て、販売向けの競技部品供給にも活動を広げてきた。2018年にはトヨタモデリスタインターナショナルなどと統合し、現社名のトヨタカスタマイジング&ディベロップメントとなった。現在は「GR PARTS」とともに市販車・競技車両の双方で事業展開している。
背景には、モータースポーツを通じた車両開発と顧客向け競技参入支援を一体運営するトヨタグループの体制強化がある。「Yaris Cup Car」はその流れに位置づけられ、アマチュアレーサーが公道登録車両で参戦できる仕組みを維持している。
競技参戦用車両の生産体制
「Yaris Cup Car」はトヨタヤリス1.5リッターガソリン車をベースに、同社工場にてロールケージ、サスペンション、オイルクーラーなどの競技装備を架装したうえで出荷される。生産は同社が担い、販売店経由で全国顧客に提供される形式をとっている。販売形態は架装済み完成車の単発販売で、数量や生産期間については公表されていない。再販予定も明示されていない。
取扱い販売店はトヨタ全系列を対象とし、地域や販売店ごとの限定設定は設けられていない。架装車両という特性上、ナンバー登録までの手続きはユーザー自身によって行う形をとっている。
保証については架装部分が対象であり、一般使用における故障を基準とした設定となる。モータースポーツ使用後は保証が消滅する条件が付されている。
この車両に関する詳細仕様や商品説明は、TRDモータースポーツパーツサイト内の専用ページで告知されるとしており、TOYOTA GAZOO Racing公式サイトではYaris Cupの開催概要を案内している。
