有限会社えんや(栃木県日光市)は、車椅子利用者や高齢者を含む三世代でも安心して泊まれる平屋の一棟貸し宿「OZIZO Inn Nikko(オジゾウ イン ニッコウ)」を2026年7月にオープンする予定で、クラウドファンディングサイトで先行予約の受付を始めた。ステーキハウスと宿泊施設の運営ノウハウを組み合わせ、滞在の快適さと食事の満足度の両立を掲げる。段差や食事手配の不安を減らし、家族・グループの旅行計画を立てやすくする狙いがある。
新施設は完全平屋(フラット)設計とし、玄関にスロープを設置する計画だ。車椅子でも寝室や水回りへ移動しやすい導線を想定し、トイレは車椅子対応のバリアフリー仕様を含む。最大10名の宿泊を想定し、浴室に加えてシャワールームや洗面台3箇所を備える計画で、混雑の回避をうたう。有限会社えんやが運営する老舗ステーキハウス「Restaurant Nikko えんや」での夕食提供や、宿でのオリジナル朝食セット提供も予定し、食事面の手配を一体で示している。
目標150万円で先行予約
クラウドファンディングは目標金額を1,500,000円とし、実施期間は2026年3月中旬から4月末までとする。先行予約は宿泊のほか、「宿泊」「お食事券」「冷凍食品」などを含む複数のプランを用意した。宿泊の利用期間は2026年7月から2027年6月末までとしている。
施設は栃木県日光市稲荷町内に整備する計画で、木造平屋建ての一棟貸し切りとする。最大収容人数は10名とし、寝室は洋室3室(ベッド計6台)を想定する。トイレは2箇所(うち1つがバリアフリー)とし、浴室1箇所、シャワールーム1箇所、洗面台3箇所、キッチン(調理器具・食器10名分)などを備える計画だ。敷地内には「お地蔵さま」が佇むとしている。
食事提供の担い手を明示
供給形態は一棟貸し切りとし、先行予約をクラウドファンディングで受け付ける形をとっている。アクセスは東武日光駅から徒歩5分、JR日光駅から徒歩9分、日光ICから車で4分とし、無料駐車場2台を備える計画だ。「Restaurant Nikko えんや」までは徒歩6分としている。
運営面では、有限会社えんやが創業30年を超える老舗ステーキハウス「Restaurant Nikko えんや」と、宿泊施設「Dragon Inn Nikko」を運営してきたとしており、両事業で得たノウハウを新施設に反映すると説明している。食事は徒歩圏内の「Restaurant Nikko えんや」での夕食提供や、宿でのオリジナル朝食セット提供を予定し、飲食店直営の枠組みで提供主体を示している。間取りや設備、メニュー内容は計画段階で、オープンまでに一部変更となる場合があるとしている。
有限会社えんやは、日光で飲食店を営むなかで「階段が多い宿は心配」「車椅子で入れる飲食店が少ない」といった声を聞いてきたとし、「段差がない」「大人数で泊まれる」「食事も美味しい」といった条件を同時に満たす場所が多くないとの認識を示している。2024年に旅館業を取得して宿泊事業を始め、食と泊を両輪に据える方針を掲げてきた経緯がある。
