株式会社ニップン(東京都千代田区)は、家庭用冷凍食品「オーマイ Big」シリーズの新商品10種を3月2日から全国で発売する。物価高や米価の上昇による節約志向の広がりと、個食化の進展を背景に、冷凍パスタ市場が拡大している。中でも手頃な価格で満腹感を得られる大盛り冷凍パスタの需要が高まりを見せる中、長年支持を得てきたシリーズを刷新する。
同社は、トレー入り大盛りパスタとして量だけでなく味の満足度にも重点を置いてきた。今回、定番商品の「ナポリタン」「ボロネーゼ」を味わいを改良して再登場させるほか、「たまごとにんにくペペロンチーノ」を新たに加える。さらに全品のパッケージデザインを一新し、“旨さやみつき!”のコンセプトを強調した売場展開を進める。家庭用冷凍食品事業の主力ラインのひとつと位置づける。
大盛り冷凍パスタ市場が前年超の伸長
2025年度の大盛り冷凍パスタ市場は前年比112%で推移し、同年10~12月期の販売数量は前年同期比で約120%に達した。インテージSCIのデータに基づくもので、301g以上を大盛りとして集計した結果だ。冷凍パスタ全体でも伸びが続いており、個食タイプへの需要が明確化している。
ニップンの「オーマイ Big」シリーズは380g前後のボリューム設定を特徴とし、トレー入りで調理や後片付けの簡便化にも対応している。今回の刷新でシリーズの販路を全国小売店に広げ、販売量の継続増加を目指す。
家庭用冷凍食品事業の刷新を継続
ニップンは1896年の創立から製粉事業を基盤とし、パスタや冷凍食品などの食品事業を国内外で展開してきた。冷凍食品分野では、「オーマイ」ブランドを中心に家庭用から業務用まで幅広く製品を供給している。竜ヶ崎や名古屋、加古川などに生産拠点を持ち、2026年度には愛知県知多市に新工場を稼働させる予定が示されている。
背景には、節約志向の高まりに加え、多様なライフスタイルに合わせた個食型冷凍パスタの需要拡大がある。同社では、こうした市場動向に対応し、シリーズの味やデザインを段階的に改良して販売力を強化してきた。
今回のリニューアルは、評価を得てきた既存の味を維持しながら「やみつき感と濃厚感」にこだわった改良を重ねた点が特徴とされる。新商品の開発では従来の枠を超え、香味の組み合わせや新フレーバーを検討したという。全国小売店舗を通じて順次展開を行い、冷凍食品売場の活性化を狙う構えだ。
シリーズ刷新が「オーマイ Big」ブランドの拡充にどうつながるかが注目点となる。ニップンは今回の動きを、家庭用冷凍食品分野での需要拡大に即した製品展開の一環として位置づけている。