北越メタル株式会社(新潟県長岡市)は20日、環境と調和した企業活動を通じて地域社会との共生と持続的な発展をめざす環境方針を定め、維持するとした。廃棄鉄源などを用いた製品生産を進める一方で、エネルギー多用や環境負荷を伴う活動への自覚を示した。
環境方針では、北越メタル長岡工場、三条工場、雲出工場、見附工場、喜多方工場が立地する周辺の自然環境の維持・存続および改善に向けた活動を行うとした。企業内にとどまらず、地域社会の環境保全活動への参画やコミュニケーションなど幅広い環境活動を通じ、地域社会との共生を図る方針も示した。
2030年度46%削減
行動指針では、北越メタルの環境マネジメントシステム内の全ての部門で環境目的と目標を設定し、環境改善活動を推進するとした。環境目的と目標は定期的に見直し、環境パフォーマンスを向上させるためのシステムの継続的な改善を図る方向性を示している。
法規制のほか、「一般社団法人日本鉄鋼連盟」などの自主規制、地域との協定などの要求事項を遵守するとした。事業活動が環境に与える影響のうち、汚染を回避し低減し又は管理する工程・設備・材料・製品の採用、資源・エネルギーの効率的な利用、リサイクルの拡大および廃棄物の削減、環境負荷の小さい製品の設計・開発・設備の使用に努める項目を挙げた。
地球温暖化対策推進法に基づく政府目標として、温室効果ガスの2030年度46%削減(2013年度比)と、2050年度カーボンニュートラル達成を掲げ、実現に向けた活動を推進するとともに、省エネルギー性能の高い設備更新も進める方針を示した。
全従業員に対してSDGsに係る教育を行い、環境への責任を意識した活動を実施するとした。環境方針は文章により全従業員に周知し、社外にも公開するとしている。
環境活動の範囲提示
環境方針は、廃棄鉄源および関連の天然資源を用い、棒鋼、線材、形鋼を生産し、その一部を加工製品として社会に還元するリサイクル活動を行うことを明記した。一方で、エネルギーを多用し環境負荷を伴う活動を行っているとの認識を示し、自然環境の維持・存続および改善のための活動を行うとしている。
地域社会との関係では、地域社会の環境保全活動への参画とコミュニケーションといった取り組みを行うとし、企業内活動の範囲を広げる形をとっている。取り組みの具体策や対象期間、投資額などは示されていない。
環境マネジメントシステム内の全ての部門で環境目的および目標を設定するとし、目標の定期的な見直しにも触れたが、指標や達成時期の明示はない。法規制、自主規制、地域との協定などの要求事項を遵守するとし、要求事項の範囲を列挙するにとどめている。
温室効果ガス削減では、政府目標として2030年度46%削減(2013年度比)と2050年度カーボンニュートラル達成を挙げたが、北越メタルとしての削減量や削減対象の範囲は示されていない。省エネルギー性能の高い設備更新を進める方針も示したが、対象設備や更新計画の詳細は示されていない。
教育面では、全従業員に対するSDGsに係る教育の実施を掲げたが、実施方法や実施頻度は示されていない。環境方針の周知は文章で行い、社外にも公開するとしたが、公開手段や改定手続きの記載はない。
環境方針は、北越メタル株式会社の代表取締役社長名で示され、全社で環境改善活動を推進する方針を掲げた。対象工場を明記し、地域社会の環境保全活動への参画も含めた環境CSRの枠組みを示した動きとなる。
取引先との関係では、法規制や「一般社団法人日本鉄鋼連盟」などの自主規制、地域との協定といった要求事項を遵守する方針を前提にしている。
