株式会社日立ソリューションズ・クリエイト(東京都品川区)は、2025年日本国際博覧会向けの「サイバー防御演習運営支援作業」を受注し、総務省および国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が実施した「万博向けサイバー防御講習(CIDLE)」において、万博関連組織のサイバーセキュリティ人材育成を支援した。これらの取り組みが高く評価され、同社はNICTから感謝状を授与された。
同社はCIDLEにおいて、演習シナリオやシステムの構築支援を担い、講師・チューター対応および機材輸送を含む運営業務を担当した。講習内容は、万博関連組織の情報システム担当者を対象に、大規模イベントの防御対応や調査方法を扱うもので、サイバー攻撃に対する対応力向上を目的とした。これにより、国際的なイベント運営における安全対策の実践的支援を行った。
CIDLE演習の実施体制
CIDLEは、大阪・関西万博の会期および前後期間を通じ、関係組織を対象に実施されたサイバー防御講習である。万博向けプログラムとして、総務省がNICTを通じて主導し、最新のセキュリティ知識提供とインシデント対応訓練を組み合わせた実践型教育を採用している。日立ソリューションズ・クリエイトは、この演習運営の一部を支援し、講習全体の運営体制を補完した。
同講習は、サイバー攻撃の高度化に対応するため、座学とグループワークを組み合わせた構成をとった。日立ソリューションズ・クリエイトは、自社のサイバーセキュリティトレーニング事業で培った知見を活かし、人材育成分野での受託業務として今回の運営支援を進めた。
セキュリティ事業の広がり
日立ソリューションズ・クリエイトは、企業や組織を狙う攻撃への対応力向上を支援するため、サイバーセキュリティトレーニングを含む各種サービスを展開している。同社は1976年に設立され、金融、公共、産業・流通分野など広範な領域でシステム構築や運用を手がけてきた実績を持つ。
近年、国全体でサイバー防御強化策が進む中、NICTが推進する「実践的サイバー防御演習(CYDER)」などの枠組みに加え、万博関連組織を対象とした講習実施は、実務者教育の一環と位置づけられている。日立ソリューションズ・クリエイトはCIDLE支援を通じ、これらの国内的動向の中で実務面の協力を担った。
CIDLEでの支援業務は、運営全体の一部を受託する形で設計されており、同社が設計した演習シナリオや支援システムが講習の基盤を構成した。
演習の構築支援は日立ソリューションズ・クリエイトが担い、講師・チューター対応を含む運営業務を行った。ロジ業務は機材・資料の準備などを含む。これにより、イベント運営期間中の演習環境の維持を前提とした設計が取られた。
対象は大阪・関西万博に関係する組織の情報システム担当者であり、講義・グループワークを通じて技能向上を図る形をとった。講習は座学と演習を組み合わせたもので、日立ソリューションズ・クリエイトが担当部分の範囲内で自社提供の教育手法を活用した。
今回のCIDLE支援は、同社にとってサイバー教育事業の一環に位置づけられ、これまでのトレーニングサービス事業と連続性を持つ活動となった。過去には企業向けに人材育成支援を行っており、万博関連組織への支援はその延長線上にある。
NICTによる感謝状授与を受けたことで、同社のセキュリティ実務支援分野での役割が改めて確認された。今後の注目点としては、CIDLEで得た教育支援経験が、同社のセキュリティトレーニング体系の運用にどう反映されるかなどの事務運用の調整が挙げられる。今回の取り組みは、大規模イベントの安全確保を専門実務の面から支援する動きの一環といえる。