株式会社フォンス(長野県北佐久郡)が運営する「HOTEL AO KAMAKURA」(神奈川県鎌倉市)内に、イタリアンレストラン「Ombra blu(オンブラ ブルー)」が新たに誕生した。本場イタリアで経験を積んだ影山和弘シェフが手がける魚介を中心としたコース料理と、アフタヌーンティー仕立てのデザートを提供する。営業は開催日が限定されており、ホテル館内4階で展開する。
影山シェフは「ベーカリー&レストラン沢村」や「THE CITY BAKERY」などを運営する同社の統括料理長で、婚礼料理の総合プロデュースも担っている。鎌倉・腰越エリアの立地を生かし、魚介や地元野菜の活用を重視している。
地元の旬と限定日程で構成
提供される料理は、旬の地魚を中心に構成するイタリアンコース。メニューは前菜、パスタ、メインの魚介料理、デザート3皿という構成で、春から順次開催予定の日程に合わせて予約制で提供される。会場は16室を有するHOTEL AO KAMAKURAの最上階で、江ノ島電鉄腰越駅から徒歩2分の立地だ。営業日は3月7日から30日までの指定日に設定され、今後の開催日はホテル公式サイトで公開予定としている。
鎌倉発のホテルレストラン企画
HOTEL AO KAMAKURAは、2021年にフォンスが開業した宿泊施設で、系列の「鎌倉松原庵」などとともに地域の飲食事業と連動して運営されてきた。鎌倉は相模湾に面し、三浦野菜や鎌倉野菜といった地元農産物が豊富な地域であり、これまでにも「BEER GARDEN」など、宿泊と食事を組み合わせた催しを展開してきた。今回のレストラン開設の背景には、同ホテルの施設を活用し、地産の食材をより広く紹介する狙いがある。
一方で、同社は全国で「THE CITY BAKERY」などの飲食ブランドを展開しており、各地で地域素材を活かした独自メニューを導入している。鎌倉での取り組みは、その多拠点展開の中でも観光地型の食体験事業として位置づけられる。
限定営業と運営体制
「Ombra blu」は開催日限定のレストランとして運営され、再販や常設化などの予定は明示されていない。提供形態は完全予約制で、座席数や時間帯も事前設定されたコース構成に沿って行われる。調理はホテル内オープンキッチンで行い、影山シェフが監修を担う。
フォンスは複数ブランドを通じてパンや洋食メニューの開発を進めており、それぞれのブランド内でシェフによる監修体制を構築している。同ホテルでも婚礼料理などの統括をシェフが兼ねており、館内の食提供体制に一貫性を持たせる形を取っている。
販売形態は期間限定・完全予約方式を前提としており、利用者はホテル公式ウェブサイトからの予約により参加する仕組みだ。今後も開催日程は同ホテルの告知を通じて随時更新・案内される予定だ。