フィットイージー株式会社(岐阜市)は11日、アミューズメントフィットネスクラブ「FIT-EASY 三河豊田駅前店」をグランドオープンした。最新マシンやサウナに加え、AIを活用した「FIT-EASYアプリ」を提供する。顔認証システムも導入し、運動とアプリ連動の健康管理を同時に進めやすくする狙いがある。
新店は、トレーニング環境とサウナ、水風呂、ととのいスペース、コワーキングスペースなどを備える。フィットイージーは「アミューズメントフィットネスクラブとAIヘルスケアオートメーションの確立により、地域のウェルビーイングを実現すること」を掲げており、今回の新店でもアプリと施設サービスの組み合わせを軸に据える。運動・食事・睡眠データをAIで分析する独自の「F.Eアプリ」を用い、店舗外の時間を含めたサポートにつなげる方針だ。
259店舗網を拡大
フィットイージーの店舗数は259店舗(11日現在)で、全国展開を進めている。三河豊田駅前店は定休日を設けず24時間利用可能とし、入会から31日経過後は全国のFIT-EASY店舗を利用できる仕組みを採用する。通勤途中や出張・旅行先での利用を想定した運営とする。
新店の展開は、愛知県豊田市で6店舗目に当たる。グランドオープンに先立ち、2月27日から3月10日までプレオープン期間を設け、施設見学の受け入れも実施した。フィットイージーはアミューズメントフィットネスクラブの運営や企画、フランチャイズ(FC)展開事業を手がけ、AIテクノロジーで個々の健康を最適化する「AIヘルスケアオートメーション」の確立を推進しており、新店でも同方針に沿った運営を進める。
同社の拠点整備も並行している。2025年7月には東京都渋谷区に旗艦店「FIT-EASY渋谷店」を開設し、東京支社を設立した。岐阜本社を中心としてきた開発業務を2拠点体制に強化し、アプリ連動や店舗オペレーションを含む取り組みを継続している。
市場環境では、一般社団法人日本フィットネス産業協会(FIA)のデータで、日本のフィットネス市場規模が2023年度に約2,500億円とされる。個人ジム需要の増加や24時間施設の比率が高まっており、事業者側は会員の利用頻度を高めるための運営設計や、店舗外の時間を含む健康管理の仕組みづくりが課題となっている。フィットイージーが掲げるAIと施設サービスの組み合わせは、こうした市場の変化に対応するものだ。
顔認証入館を採用
入館は、入会時に登録した顔写真データを活用する「AI 顔認証システム」を用いる。24時間利用の中で入退館の仕組みとアプリ連動を組み合わせる設計とし、施設面では最新マシンや大型サウナ(水風呂、ととのいスペースを含む)、コワーキングスペースなどを備える。
品質や運営の共通基準に関しては、フィットイージーが全店舗で一般社団法人日本フィットネス産業協会(FIA)の「FIA 加盟企業施設認証制度」の認証を取得している。店舗数の拡大局面では、店舗ごとの提供内容をそろえる運営が焦点になりやすいなか、同制度の全店認証は多店舗運営における基準整備の一環と位置づけられる。
フィットイージーはFC展開事業も手がける。2026年3月4日から6日に東京ビッグサイトで開かれたフランチャイズ・ショー2026への出展も行い、店舗網の拡張に向けた取り組みを続けている。24時間運営のジム形態が広がるなか、各社が入館システムやアプリ連動などの運営手法を組み合わせ、店舗外の接点も含めた利用設計を進めている。
今回の動きは、三河豊田駅前という駅前立地に新店を配置し、AI活用と施設サービスを組み合わせた提供を打ち出した点が特徴だ。入会後31日経過で全国のFIT-EASY店舗を利用できる運用を採ることで、利用対象店舗の範囲が広がり、顔認証やアプリ連動を前提とした利用手続きが実務面でのカギとなる。フィットイージーは三河豊田駅前店の開設を通じ、AI連携と24時間運営を組み合わせたモデルの浸透を図る。
