アチーブメント株式会社(東京都江東区)は25日から27日の3日間、アチーブメント東京研修センターで、経営者・事業承継予定者向けに『頂点への道(R)』講座アチーブメントテクノロジーコース特別講座を開催した。節目となる第75期に合わせ、約390名に「理念経営」の手法を伝えた。経営者教育の場を設けることで、企業運営上の採用・育成などの論点整理に影響を与える狙いがある。
講座では、アチーブメントグループCEOで、アチーブメント株式会社代表取締役会長 兼 社長の青木仁志が講師を務めた。青木氏は講座内で「縁ある人を幸せにすることこそが経営の真の目的である」と述べた。経営者が向き合うべき「5つの柱」を軸に、理念に焦点を当てる実践的な経営手法を共有した。
第75期で約390名参加
会場はアチーブメント東京研修センター。対象は経営者・事業承継予定者で、第75期の節目に約390名が集まった。
同社は、理念の追求の結果として利益を生み出す「理念経営」を掲げる。講座は、同社の経営実績と結びつけて「実学の経営技法」を伝える場として構成された。「5つの柱」は、採用・育成、営業・マーケティング、商品開発、財務管理、戦略構築と設定した。
採用・育成は「理念に共感する人材を惹きつけ、主体性を引き出す教育技術」、営業・マーケティングは「顧客との長期的な信頼関係を構築する戦略」などとして整理。商品開発、財務管理、戦略構築も含め、経営者が優先的に検討すべき論点を柱立てして示した。
アチーブメント株式会社は創業39年目の人材教育コンサルティング企業で、社会人向け公開講座や企業向け研修を展開してきた。顧客は延べ53万名超とし、講座運営の実績を背景に、経営者層を対象としたプログラムを継続している。
経営者層に対象を限定
講師を務めた青木氏は、創業者としてゼロから企業体を育ててきた経歴を持つ。講座では、経営の目的に関する考え方を含め、理念を軸にした経営の進め方を自身の経験を交えて語った。アジア人初のナポレオン・ヒル財団ゴールドメダリストとされ、経営者教育の分野で知られる人物だ。
運営面では、アチーブメント東京研修センターを拠点に3日間の集中形式とし、参加対象を経営者・事業承継予定者に限定した。社会人教育分野で培ったノウハウを、経営の意思決定層に特化した内容に再構成したかたちだ。
講座の中核には「5つの柱」が据えられ、採用方針や教育体系の設計、営業組織のマネジメント、商品・サービスの開発プロセス、財務方針の立案、全社戦略の構築といった領域を、理念と結びつけて検討する手順が示された。創業当時から一貫した方針を維持してきた過程や、その途上で受けた批判にどう対応したかといった事例も盛り込んだ。
同社は社会人教育で得たノウハウを、学校教育・子ども教育や官公庁、国公立大学の人材教育へも広げてきた。早稲田大学での研修実施など、高等教育機関との連携にも取り組んでおり、研修対象や提供先を段階的に拡大してきた流れが、第75期の特別講座の開催につながっている。
外部環境では、経営者向けセミナーや研修市場が拡大し、都市部の研修施設を起点に多様な開催形態が生まれている。公開講座や企業研修を専門に運営する事業者も増加しており、複数の会場情報を一括して提供する仕組みも整いつつある。アチーブメント東京研修センターも、そうした研修拠点の一つとして存在感を高めている。
また、企業内の人材開発にとどまらず、官公庁や大学など組織の枠を超えた研修も広がる。日欧産業協力センターが1987年に設立され、EUと日本の産業・貿易・投資の促進を目的に人材育成プログラムを展開してきた事例など、教育・研修分野での国際的な連携も進展している。研修は企業経営のみならず、多様な主体が活用する手段となりつつある。
