ヤマハ株式会社は、優良な健康経営を実践している法人を認定する「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を受けた。5年連続で通算9回目の認定となる。社内診療所での定期健康診断(誕生月健診)の実施や喫煙対策など、従業員の健康管理に関する取り組みが評価された。従業員の健康維持・向上に向けた社内施策の運用が一段と進む可能性がある。
今回の認定は、ヤマハグループが社内診療所での定期健康診断(誕生月健診)を継続してきたことや、喫煙対策を長年にわたり重点的に進めてきたことを軸に整理できる。喫煙対策では、取り組みの積み重ねの結果として喫煙率が大幅に低下し、ヤマハグループ敷地内の全面禁煙を実現した。従業員とその家族の健康をサステナビリティに関するマテリアリティとして特定し、健康診断の受診促進に取り組む流れの一環とも位置づけられる。
制度は17年開始
「健康経営優良法人」は、経済産業省と日本健康会議が共同で、優良な健康経営を実践している法人を認定する制度で、2017年に開始された。大規模法人部門の上位500法人は「健康経営優良法人(ホワイト500)」として認定される。ヤマハ株式会社は同枠で、5年連続、通算9回目の認定となった。
認定の対象となった取り組みの一つが、社内診療所での定期健康診断(誕生月健診)だ。加えてヤマハは、法定の健康診断を確実に実施する方針を掲げている。日本国内では「定期健康診断はゴールではなくスタートです」のスローガンのもと、健康診断を生活習慣病や作業関連疾患などの予防につなげる姿勢を明確に打ち出している。
取り組みは身体面の健康管理にとどまらない。メンタルヘルス対策では、休職者の生活状況や復職意志をより丁寧に把握する「新・復職支援プログラム」を2023年10月より導入した。復職支援の質向上と再休職防止を図るとしており、健康診断や禁煙施策と並行して、就業継続を支える運用面の整備も進めている。
制度の枠組み上、「健康経営優良法人(ホワイト500)」は大規模法人部門の上位500法人に与えられる。ヤマハのように複数年にわたり同枠で認定を重ねる企業では、単年度の施策にとどまらず、継続的な運用の積み上げが前提になりやすい。ヤマハは、健康診断の受診促進をサステナビリティの論点に組み込み、従業員とその家族の健康をマテリアリティとして特定してきた経緯を示しており、健康経営を中長期的な経営課題として位置付ける姿勢が浮き彫りになっている。
外部環境の面では、同制度が2017年に始まり、企業の健康管理を経営の枠組みに位置付けて認定する設計が続いている。大規模法人部門で上位500法人を「ホワイト500」として区分する運用も制度上の特徴で、認定は単発の表彰というより、社内制度の整備・運用状況を継続的に示す指標の一つとして整理される。背景には、企業が従業員の健康管理を制度運用として組み込む動きが広がり、人的資本経営の観点からも健康投資を強化する流れが強まっていることがある。
敷地内を全面禁煙
ヤマハグループは喫煙対策を、長年にわたり重点的に取り組んできた施策として挙げている。取り組みの結果として喫煙率が大幅に低下し、ヤマハグループ敷地内の全面禁煙を実現した。グループ喫煙対策スローガン「Smoke Free Yamaha」の実現に向けた施策を引き続き推進していく方針も示した。
健康診断については、社内診療所での定期健康診断(誕生月健診)を実施してきたほか、法定健診の確実な実施を含む形をとっている。制度運用として、定期的な受診機会を社内の仕組みに組み込み、受診を起点に生活習慣病や作業関連疾患などの予防につなげる構成とした。
メンタルヘルス面では、「新・復職支援プログラム」を2023年10月から導入した点が運用の軸になる。休職者の生活状況や復職意志をより丁寧に把握する枠組みで、復職支援の質向上と再休職防止を図るとしている。健康診断や禁煙とあわせ、健康管理を複数の施策で支える構図が明確になりつつある。
今回の動きは、健康診断の受診促進と喫煙対策、復職支援を含む複数施策を、ヤマハグループ内の制度運用として組み合わせている点が焦点となる。取引管理や法人営業の観点では、グループ敷地内の全面禁煙や健康診断の実施方針が、事業所の利用条件や従業員の受診機会の設計に関わるため、相手先拠点での運用ルールや社内窓口の整理が論点になり得る。ヤマハは、健康診断(誕生月健診)や禁煙施策、復職支援を含む枠組みで健康経営を推進し、この体制が健康経営優良法人(ホワイト500)認定を5年連続・通算9回目として積み上げられてきたといえる。
