カルパスやジャーキーの製造・販売を手がける株式会社ヤガイ(山形市)は、「おやつカルパス旨辛味」を23日から発売する。辛さは子どもでも食べやすい「ちょい辛」に調整し、肉の旨みと辛み、甘みの調和を前面に打ち出す。商品は小容量とBOXの2形態をそろえ、小売店店頭での展開を見込む。
春から暑い夏に向けた商品として開発したのが特徴だ。肉の旨さが際立つジューシーな味わいを掲げ、単に辛さを競うのではなく、旨み・辛み・甘みの3要素が調和する味を目指した。ひとりで小腹を満たすおやつ需要と、家族や友人と分け合うおつまみ需要の双方を取り込み、幅広い食シーンでの利用を想定している。
3gとBOX90g投入
商品は「おやつカルパス旨辛味3g」と「おやつカルパス旨辛味BOX90g」の2種類を展開する。パッケージにはヒーローコンセプトのキャラクター「おやつパンダ」を採用し、力強い旨辛イメージを視覚的に訴求する。
「おやつカルパス」は2002年9月の発売から2022年9月で20周年を迎えたロングセラーだ。「旨辛味」は同シリーズの新フレーバーとして加わる。3gの小容量とBOX90gを併売することで、個食とシェアの双方の需要を取り込む狙いがある。小容量は間食や行楽時の携帯用途を主眼とし、BOXは家庭内やパーティーで複数人が分け合う場面を想定。1つのフレーバーを複数形態で展開し、売り場での選択肢を広げる構成とした。
開発では辛味の強度をあえて「ちょい辛」にとどめ、子どもや辛味に慣れていない層も手に取りやすい味わいに仕上げた。辛味を前面に押し出しながらも、肉の旨みと後味の甘みを残すことで、刺激に偏らないバランス型のフレーバーとして差別化を図る。パッケージ面でも「おやつパンダ」をヒーローとして描き、にぎやかなデザインで“旨辛”の楽しさとパワフルさを強調した。
背景には、コンビニや量販店を中心に「旨辛フェア」が相次ぐなど、辛味とコクを両立させたスナックへの需要が高まっていることがある。売り場では「旨辛」をテーマにしたコーナー展開が広がり、メーカー各社が既存ブランドに辛味系フレーバーを相次ぎ追加している。ヤガイもこの潮流を踏まえ、春から夏にかけての季節提案の一環として「旨辛味」を投入する。辛さの度合いをむやみに強めるのではなく、「ちょい辛」に抑えることで、家族単位のまとめ買いにも対応しやすい商品設計とした。
小売店軸の供給設計
供給は小売店での取り扱いを軸に展開する。発売日は23日だが、店舗ごとに店頭への反映時期がずれる可能性があり、売り場では順次切り替え・拡大されていく見通しだ。3gとBOX90gの2形態を同時に投入することで、レジ横や菓子売り場、酒類売り場など複数の売り場での配置に対応し、ひとり向けとシェア向けの双方を同一ブランドで訴求する。
長期シリーズとなった「おやつカルパス」に新味を加える今回の動きは、節目を経たブランドの刷新と、旨辛ブームへの対応を同時に進める取り組みとなる。小売現場では、既存フレーバーとの棚割りや初回配荷のボリューム設定、夏場の需要期をにらんだ販促計画などが焦点となりそうだ。
