ワタミ株式会社(東京都大田区)は、居酒屋業態「三代目鳥メロ立川駅南口店」を東京都立川市にオープンする。業態開発から10周年を迎える「鳥メロ」で、2020年6月以来5年9カ月ぶりの新規出店となる。立川市にはコロナ禍での閉店を経て再進出する。
鳥メロは全国で99店舗を展開し、ワタミの国内外食事業の主力とされる。新規出店の再開は、既存店売上高が2026年2月度まで47カ月連続で前年を上回っていることを踏まえた動きとなる。新店はJR立川駅南口近くに出店し、ターミナル駅での出店条件やインバウンド需要が見込めるエリアといった観点から出店地を選定した。ワタミにとって、既存店の売上動向を基盤とした出店再開局面となる。
ターミナル駅立地に102席、再進出の店舗構成
鳥メロは2016年の業態開発以来、全国で99店舗を展開してきた。今回の立川駅南口店は総席数102席とし、喫煙ルームも設ける。立地はJR立川駅南口から徒歩約2分の山三電機ビル3階で、立川市内では2020年6月まで店舗展開していた経緯があり、閉店後の再進出となる。
出店先は、JR立川駅から多摩モノレール、西武鉄道への乗り換えができるターミナル立地となる。3路線合計で1日当たり乗降客が約30万人に達し、近隣住民やビジネスパーソン、買い物客など幅広い来訪が見込まれる。ワタミは、乗降客数30万人以上のターミナル駅やインバウンド需要が見込めるエリアを出店条件に据え、立川での再開発が進む駅前商圏で、居酒屋が集積する「すずらん通り」周辺も含めた競合環境を踏まえて出店を決めた。
商品面では、鳥メロが定番ドリンクの手ごろな価格設定を維持してきた点を前面に出す。2月4日から提供している季節限定の「歓送迎会」コースでは、銘柄牛の近江牛を加えた飲み放題付き宴会コースを用意し、ファミリーからビジネス利用まで幅広い需要を取り込む構成とする。ワタミは、値ごろ感のある価格帯と商品品質向上の両立を掲げ、鳥メロでは串焼きに用いる鶏肉のチルド切り替えや、ワタミファームの有機野菜の導入を進める。
ワタミグループは2002年から有機農業に取り組み、国内7カ所で計531ヘクタール規模の有機野菜を生産し、加工後に外食・宅食へ供給している。再生可能エネルギー事業も含めた6次産業モデルの構築を進めており、外食事業における食材調達と提供の一体運営を特徴としている。
市場環境では、国内の居酒屋市場が縮小傾向との見方が強い中で、ワタミは既存店売上高の47カ月連続前年超えを新規出店再開の判断材料とした。ターミナル駅周辺の高い集客力と居酒屋の集積による競争が同居する商圏で、出店条件を明確化したうえで選別出店に踏み切る。
ウドラとのコラボと時限キャンペーン
鳥メロ立川駅南口店では、立川市のご当地キャラクター「ウドラ」とのコラボレーション企画を実施する。期間中は「ウドラ」が店頭で来店客を迎える演出を行うほか、店頭で「ウドラ」と鳥メロのキャラクター「メロちゃん」をあしらったコースターを配布し、規定数量に達し次第終了する。店内にはオリジナルコラボのフォトブースを設置し、「ウドラ」と一緒に撮影できる場を設ける。
あわせて、3日間限定で「感謝の39ビールキャンペーン」を展開し、生ビール1杯目を特別価格で提供する施策を組み合わせる。立川の地元色を前面に出したキャラクター企画と価格訴求型キャンペーンを組み合わせ、開業初期の集客と話題喚起を狙う。
店舗運営では、営業時間を月〜金が16:00〜4:00、土日祝が15:00〜4:00(ラストオーダー3:30)とする一方、開業直後は4月6日まで24時閉店とする時限的な運用を導入する。3日間限定キャンペーンや営業時間の段階的な拡大など、期間によって異なる運営条件を設けることで、立ち上がり期の需要や人員配置を見極めながら本格営業へ移行していく考えだ。
