株式会社ワサビ(大阪府大阪市、代表取締役:大久保裕史)が提供するリユース特化型EC一元管理システム「WASABI SWITCH」が、中東最大の越境EC「THE LUXURY CLOSET」との連携を強化した。商品情報の取得・削除、注文データの取り込み、在庫やステータス更新など、両システム間の連携範囲を拡充した。日本リユース品の流通拡大につなげる狙いだ。
ワサビはこの取り組みにより、中東市場への展開強化を図る。同社システムを活用することで、出店事業者は複数モールの情報連携を自動化し、販売業務を効率化できる。日本のリユース品は同地域での需要が高く、富裕層に加えて若年層にも人気が広がっている状況を踏まえ、販路拡大を意図した取り組みとされる。出店仲介は株式会社Toujours Technologiesが担う。
中東市場で日本リユース品需要が高まり
中東では、コロナ禍以降に中古ブランド品の取引市場が拡大しており、高級ブランドを取り扱う「THE LUXURY CLOSET」では、日本企業の商品取扱いが増加している。同社独自の「セレブリティ クローゼット シリーズ」などを通じ、有名人が使用したブランド品を購入できる仕組みも整う。2012年設立の同社はドバイを拠点に運営され、地域内での越境取引インフラとして存在感を高めている。
ワサビは、複数ECモールの管理を容易にする「WASABI SWITCH」を開発・運用しており、海外販売やリユース事業の効率化を目的として導入が進む。グローバル需要の拡大に対し、同社はこうした連携によりリユース事業者の販売体制を支援する形をとる。
在庫・注文情報の自動連動で体制強化へ
今回の機能拡充では、商品の登録・削除や在庫情報の連携、注文データの自動取り込みなど五項目が対象となる。これにより、事業者は国内オフィスから一括でデータを管理できるようになる。変更内容は即時反映され、異なるプラットフォーム間での在庫整合性を保つ体制をとる。数量や期間に関する制限は示されていないが、今回の発表は継続的なシステム運用の中で実装されるものとされている。
出店仲介を担うToujours Technologiesが両社間の取引を調整し、ワサビ側はEC基盤構築と連携設定に専念する構造をとる。技術面での運用は自社による開発・保守体制が前提となっている。
継続した拡張施策の一環として位置付け
ワサビはこれまで、北米やアジア市場を視野にしたECモール連携を進めてきた。2025年12月には「Etsy」との連携を開始しており、同様に商品情報取得や在庫同期などを実現している。今回の「THE LUXURY CLOSET」との強化は、こうした国際展開施策の一環とみられる。連携機能はいずれも「WASABI SWITCH」を基盤として運用されている。
同社はリユース・リサイクル事業を通じた持続可能な社会形成を掲げ、環境・経済両面での活動も続けている。今後も多国間での安全な取引運用を確保する構成を維持するとしている。