バリュエンスジャパン株式会社(東京都港区)は3月11日、修理サービス「ALLU REPAIR」を「修理工房なんぼや」へ名称変更すると発表した。併せて「ALLU WATCH REPAIR」は「時計修理工房なんぼや」に、「ALLU BAG REPAIR」は「バッグ修理工房なんぼや」に改める。修理件数は3万点を突破しており、ブランド品修理の相談窓口を明確にすることで、利用の広がりが業界の循環型対応にも波及する可能性がある。
今回の修理サービス名称変更は、バリュエンスジャパンが提供してきた修理サービスの呼称を、全国に店舗を展開するブランド買取サービス「なんぼや」の名称に合わせて統一する取り組みだ。バリュエンスジャパンは、より多くの利用につなげる目的で、サービスの分かりやすさと安心感の向上を図る。修理サービスは個人だけでなく法人からの依頼にも対応し、同社が取り扱う商品の販売前メンテナンスにも位置づけられている。
修理工房なんぼやへ改称
名称変更の対象は、従来「ALLU REPAIR」として提供してきた修理サービス全体で、2026年3月11日から「修理工房なんぼや」となる。
サービス内の名称も連動させ、「ALLU WATCH REPAIR」を「時計修理工房なんぼや」へ、「ALLU BAG REPAIR」を「バッグ修理工房なんぼや」へ、それぞれ変更する。
バリュエンスジャパンは、ブランド買取サービスとして広く知られている「なんぼや」の名称を修理サービスにも用いることで、窓口の分かりやすさを高める狙いを示した。
修理相談は対面で細かく相談できる点や、「なんぼや」経由で依頼できる点、駅近店舗で相談しやすい点が評価されているという。
修理件数3万点超に拡大
同社によると、近年は物を長く大切に使う価値観の広がりやサステナビリティ意識の高まりを背景に、ブランド品の修理ニーズが拡大している。
バリュエンスジャパンの修理サービスでも利用件数が増加し、2025年度の修理件数は30,000点以上と3万点を超えた。修理件数ベースの前年比は120%(2024年8月期比)だった。
顧客満足度は92%としている。
これは2024年9月〜2025年8月に「修理工房なんぼや」で実施した時計修理アンケートの結果に基づく。修理相談の入口を「なんぼや」店舗とする運用が、利便性の評価につながっている点は、修理需要の受け皿をどこに置くかという運用設計の観点でも示唆がある。
2017年開始、対象ジャンル拡大
バリュエンスジャパンは2017年11月に時計修理サービスを始め、その後、時計・バッグ・靴へと対応ジャンルを拡大してきた。
こうした展開を「ALLU REPAIR」として提供してきたが、今回、サービス名を「修理工房なんぼや」に改め、利用の広がりを狙う。
修理サービスは「単なる修理にとどまらず、資産価値をできる限り維持することを意識した修理」を掲げる。
個人に加えて法人からの修理依頼にも対応し、同社が取り扱う商品の販売前メンテナンスも実施しているという。バリュエンスジャパンは「Circular Design Company」として、モノの廃棄を抑制し、売却や修理といった多様な選択肢を提案することで、循環型社会の形成に貢献するとしている。
店舗受付と宅配で窓口を整備
修理の受付窓口は、全国の「なんぼや」「古美術八光堂」各店のほか、公式LINE、宅配修理を用意する。
時計修理は電池交換やオーバーホール、外装研磨、外装修理に対応し、バッグ修理はクリーニングや色補修、持ち手・ファスナー・金具交換、ほつれ修理、靴修理まで対象とする。
サービス名称を「なんぼや」へ統一したことで、受付導線と修理メニューの整理が進む一方、法人が利用する場合は、依頼窓口が「なんぼや」「古美術八光堂」各店、公式LINE、宅配修理のいずれになるか、また販売前メンテナンスを含む運用範囲が自社の取引条件にどう関係するかが注目点となる。
今回の修理サービス名称変更は、修理需要の増加を受けて、相談窓口の分かりやすさを前面に出す動きの一環に位置づけられる。
