円谷フィールズホールディングス株式会社(東京都渋谷区)は、3月28日・29日に東京ビッグサイトで開催される世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2026」に協賛・出展する。ウルトラマンシリーズ60周年記念プロジェクトを中心に、体験型展示や限定商品の販売を行うとしている。ブースでは高さ4メートルのウルトラヒーロー立像やフォトスポットを設け、ファンとの撮影イベントなど多彩な企画を展開する予定だ。
今回の出展は、円谷フィールズグループによる知的財産(IP)活用の一環にあたる。同社は、連結子会社の円谷プロダクションを中心に、ウルトラマンシリーズを軸とした映像・物販・デジタル分野での展開を進めている。1966年に放送が始まった同シリーズは2026年で放送60周年を迎え、記念事業「with U ~ウルトラマンはいつもあなたのそばに~」が進行中だ。AnimeJapanへの出展は、その節目に合わせた主要施策の一つとみられる。
120社超の出展が予定されるAnimeJapan2026
AnimeJapan 2026は一般社団法人アニメジャパンが主催し、東京ビッグサイトの東・南展示棟および屋上展示場を会場として実施される。前回の2025年に続き、国内外から15万人以上の来場が想定され、過去最大規模となる120社以上の出展が予定されている。円谷フィールズのブースは東7ホールに設置される予定で、関連グッズの販売や展示も行う。
同社は体験型ブース内で、フィールズ株式会社が販売する最新パチンコ機の展示に加え、人気アニメ『東京喰種』の世界観を体験できる「東京喰種 EX.MR映像体験ブース」を設置する。また、イラストレーター・ぢゅのが手掛ける「mofusand」とのコラボレーション商品を数量限定で先行販売する計画も示している。
多面的なIP運用を支えるグループ体制
円谷フィールズグループでは、円谷プロダクションを中心とした映像・ライブ・デジタル事業の強化を進めている。円谷プロは「TSUBURAYA IMAGINATION」のリニューアルや、国際イベントでの展示を通じてウルトラマンシリーズの海外展開を拡大しており、これまでに中国や東南アジアでも記念展示を実施してきた。今回のAnimeJapanでは、国内外の来場者にIPを直接体験できる場を整え、グループ全体の取組に連動させる形となる。
背景には、2025年7月から始動した「ウルトラマンシリーズ60周年記念プロジェクト」の存在がある。この長期企画では新作アプリゲームや展覧会の開催、グローバルキャンペーンなどが計画されており、AnimeJapanでの展示内容もその一環に位置づけられている。
また、世界的なアニメ産業の拡大も追い風となっている。ヒューマンメディアの調査によると、2024年の日本アニメの海外売上は前年比26%増の約2.2兆円に達しており、国内外イベントでの情報発信や顧客接点の強化が業界全体で進む傾向がある。
円谷フィールズグループの出展内容は、ウルトラマンシリーズを中心とした展示と物販の融合を前提としている。アクセサリーぬいぐるみの販売は数量限定とされ、再販予定は示されていない。展示機器や体験型ブースはパブリックデイ(3月28・29日)のみ設置予定で、販売と展示の区分を明確にして運用される。
出展に際しては、円谷プロダクションが演出監修を担い、フィールズが製品展示を担当する形で役割を分けている。制作協力先として「mofusand」や「東京喰種」関係企業が参加するが、契約内容や運営主体の詳細は明示されていない。これらはプロジェクト単位での限定的な協働にとどまる見通しとなっている。
AnimeJapan 2026は、ビジネスデイを含む4日間開催される。一般日には円谷フィールズブースの展示とグッズ販売が中心となり、商談日には関連企業との調整や出展評価も行われる予定だ。今回の取り組みは、同グループによるIP活用プロジェクトの一環であり、ウルトラマンシリーズ60周年関連施策として重要な節目を迎える。