トランスコスモス株式会社(東京都豊島区)は2026年2月4日、AIと顧客理解をテーマにしたセミナー「マーケティングとサポートがつながるデジタル運用最適化」を東京都渋谷区のベルサール渋谷ファーストで開催する。約250名を対象とし、広告・検索・FAQ・チャット・コールセンターなど複数チャネルのデータを横断的に統合・活用する運用方法を議論する。
同社は、BPOやデジタルマーケティング支援を通じて培った顧客接点のノウハウを基に、AIや生成モデルを活用したCX(顧客体験)向上策を解説する目的だ。イベントは法人向けのリアル開催となり、同社がこれまで手掛けてきたAI活用やVOC(Voice of Customer)分析の成果を事例形式で紹介する。
生成AIとデータ活用で顧客接点の課題を議論
当日はトランスコスモスのデジタルインタラクティブ事業本部が登壇し、企業サイトやFAQ上での「離脱」や「問い合わせ偏重」といった課題を解決するためのAI設計について、VOC解析の活用事例を中心に解説する予定だ。「ユーザーの迷いを解消し行動につなげる運用構築」を焦点に、行動データと顧客の意図を結びつける実践型手法を提示する。
また、外部講師としてトレジャーデータ株式会社も登壇し、顧客データプラットフォーム(CDP)を活用したAIエージェントの導入事例と、生成AIを用いたデータ統合・運用の最前線を紹介する。
両社によるセッションを通じ、AIが現場運用にどう定着しているかを議論する構成だ。
250名規模のリアル開催 専門家による事例共有も
セミナーは東京都渋谷区東のベルサール渋谷ファースト2階で行われ、定員は約250名。開催時間は14時30分から18時15分までで、後半には個別相談会と懇親会も設ける。申し込み締切は1月30日17時で、抽選制となる。なお、配信やアーカイブ配信の予定はない。
プログラムでは開会挨拶に続き、顧客理解を中心に据えたオウンドメディア運用の仕組み化、AIエージェントの活用トレンド、DX診断など複数のテーマを順次展開する。
登壇者には同社CX事業統括部門の責任者やデジタルマーケティング領域の技術統括者が名を連ねており、実務担当者向けの内容が中心になる予定だ。
DX支援事例の蓄積と市場環境の変化
トランスコスモスは1966年創業。
現在は世界36の国・地域に185拠点を展開し、デジタル技術と人材を組み合わせて顧客企業の業務変革を支援している。
同社が展開するBPOセンターでは、製造業・行政など多様な分野に向けてDX推進支援を行っており、直近では建設業向けにデータ統合基盤「Coectix Build」の開発拠点を福岡市に開設した。
顧客接点の最適化は、単一チャネル管理から全体設計への転換が求められている。
背景には、オンライン上の行動履歴や問い合わせ履歴といった非構造データの増加、生成AIによる自然言語理解技術の精度向上がある。多様なタッチポイントを抱える企業では、AI活用によるオペレーション効率と体験価値の両立が課題として顕在化している。
登壇予定のトレジャーデータの関係者は、従来の人手依存型マーケティングからデータ駆動型モデルへの移行が進む中で「Face to Face型の営業とデジタル顧客体験の融合が重要だ」と述べる。
特に、個別顧客データを基にAIが最適化支援を行うケースが増えており、生成AI導入の成否は運用設計の緻密さに左右されるとの見方を示している。
運用定着と企業間連携が注目点
本セミナーは、デジタルマーケティングとカスタマーサポートの一体運用を実現する仕組みづくりを主眼に置く。同社が一昨年以降に手掛けてきたLINE連携やAIチャットボット施策とも連動し、総合的なCX改善策の共有を狙うものだ。
AIと人による協働体制の確立や、企業横断でのデータ利活用設計が今後の注目点となりそうだ。