東洋製罐株式会社(東京都品川区)は、2月13日から14日に池袋サンシャインシティで開催される塗装業界最大級の展示会「東京マルテーフェア2026」に出展し、ドローン用遠隔型スプレー缶噴射装置「SABOT‑3 Block2」の実演を行う。あわせて、多目的伸縮装置「NYOI」と手持ち式タイプ「tNYOI」を展示し、塗装業界向けに開発中の複数の新技術を公開する。
同社は、これらの出展を通じて、ドローンや伸縮装置を活用した塗装作業支援の可能性を示すことを目的としている。担当者によるセミナーも会場内で実施し、ドローンを使った作業支援技術の実装に関する知見共有を予定している。展示会は大塚刷毛製造株式会社が主催し、全国の塗装・防水・設備業界関係者を対象としている。
展示は2日間限定で公開
展示は2日間限定とされ、各製品はいずれも開発中の段階にある。会場では「SABOT‑3 Block2」の噴射デモンストレーションを実施し、シリコーン塗料や防錆剤、含浸材などを想定した試験的な噴射も披露する予定だ。来場には招待券が必要な完全招待制で行われる。
東洋製罐による展示は、塗装業界最大級のイベント内で実施される。関連資料として「SABOT‑3 Block2」「NYOI」「tNYOI」のパンフレットが配布されることになっている。
開発体制と実用化の方向
「SABOT‑3」シリーズは同社が独自開発したドローン搭載型スプレー缶噴射装置で、空撮中心だったドローンに「作業力」を加える試みとして開発が進められてきた。今春発売予定の最新版「SABOT‑3 Block2」では、最新型の産業用ドローン「DJI Matrice400」に対応させる構成をとる。ドローンを使用せず手持ちで高所作業を可能にする「tNYOI」との組み合わせによって、人が立ち入りにくい場所での塗布や噴霧の簡便化を意識した設計が進められている。
運用面では、展示3製品すべてが開発段階にあり、販売開始時期や再販計画などは明示されていない。展示は池袋でのイベントに限定され、再度の公開予定も示されていない。
製造部分の詳細は公表されていないが、開発拠点は同社のテクニカルセンター内に設けられている。展示会で紹介される装置群は、同社の研究開発統括室新製品創出チームが中心となって開発を進めている。
「SABOT‑3」シリーズとしては、雨漏り補修や防錆剤塗布、鳥害対策などに使える汎用性が特徴とされる。展示会では、こうした用途適合性を示すための体験型デモが予定されている。
イベント主催者である大塚刷毛製造株式会社による総合展示「マルテーフェア」は、刷毛・ローラー・塗装関連機器のほか、最新の産業用資材を扱う総合展示会である。東京大会の会場はサンシャインシティ展示ホールDで、時間帯は13日13時から17時30分、14日9時30分から16時までとなっている。
展示や講演を通じ、業界関係者の意見を得て開発改良につなげる構成をとっている点が注目される。