東急不動産株式会社(東京都渋谷区)と東急リゾーツ&ステイ株式会社は、両社が所有・運営するオールシーズン型国際的マウンテンリゾート「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」で、アジア初開催となる”Swatch Nines Snow”の2026年イベント詳細を示した。イベントは4月6日から11日までの6日間を予定し、最終日はパブリックデーとする。これにより、グラン・ヒラフのゲストが観覧できる機会を設ける形となる。
Swatch Nines Snowは、The Nines AG、株式会社まちのミライ、株式会社ザスモールシングスの3社がオーガナイザー(共同主催者)となり、ニセコ東急 グラン・ヒラフを会場に開催される。従来の競技大会とは異なるセットアップを掲げ、昨年10月に「綾ニセコ」とグラン・ヒラフを舞台に実施した”Creators Cabin”ワークショップでの議論を踏まえ、コースをデザインした点を特徴に挙げた。東急不動産と東急リゾーツ&ステイにとっては、自社運営リゾートを舞台に国際イベントの受け入れ枠組みを示す動きとなる。
招待50人超の枠組み
2026年の本イベントは、メダリストを含む50人以上の招待ライダーが参加予定とされる。4月11日はパブリックデーとし、グラン・ヒラフのゲストであれば観覧できるとしている。イベント参加アスリートは完全招待制で、参加者の詳細は今後発表するとした。
イベントに先立つ取り組みとして、3月上旬から公式コラボレーションパーク“Mini Nines”をグラン・ヒラフ内に設ける。パークはNinesクルーがデザインし、リフト券保有者が利用できる形をとる。4月11日のパブリックデーには、グラン・ヒラフ周辺の自治体在住の子供を対象に、参加アスリートと少人数でセッションする“RIDE WITH PRO”の開催を予定し、在籍中の学校を通じて案内する方針を示した。
数字面では、招待ライダーが「50人以上」とされ、パブリックデーが4月11日の1日に設定された。会期は4月6日から11日までの6日間となる。会場となるニセコ東急 グラン・ヒラフは、2025-2026ウィンターシーズンの営業期間を12月4日~5月6日とし、22コース(初級45%、中級28%、上級27%)、標高差940m、面積135.3haとしている。イベント前に3月上旬から“Mini Nines”を設ける点は、通常営業期間内に設置する運用設計を示す材料になる。
東急不動産と東急リゾーツ&ステイは、1985年の事業参入(ニセコ東急 グラン・ヒラフとしての開業は2004年)以来、マウンテンリゾートの経営に取り組んできた経緯を示している。今回のSwatch Nines Snow ニセコ開催は、その運営施設を会場に据え、共同主催者が設計したコースを用いる形で、イベント受け入れの具体像を示した。昨年10月に「綾ニセコ」とグラン・ヒラフで実施した”Creators Cabin”ワークショップでは、大塚健、平野海祝、涌嶋弓流、藤井雪凛が参加し、コースコンセプトを議論したとされ、そこでの内容をコースデザインに反映した流れを打ち出している。
背景には、北海道内の観光需要の戻りがある。北海道の観光入込客数は2023年に1,678万人(前年比+12%)で、外国人観光客は478万人(同+45%)となった。観光庁のデータでは、2024年のスキー・スノーボード参加者は約800万人とされる。倶知安町は人口約1.6万人で、スキー場関連雇用が約2,000人とされ、観光への依存度が高いというデータがある。ニセコエリアでは複数のリゾートが集積し、Niseko Unitedとして相互利用の枠組みがあるとされるなか、国際的なアクションスポーツイベントを受け入れる日程・会場運用の示し方が、自治体や地元関係者との調整事項を含むテーマになり得る。
3社運営の役割分担
運営面では、The Nines AG、まちのミライ、ザスモールシングスの3社がオーガナイザー(共同主催者)を担う形をとっている。会場は東急不動産と東急リゾーツ&ステイが所有・運営するニセコ東急 グラン・ヒラフで、昨年10月の”Creators Cabin”ワークショップを経てコース設計につなげた流れを示している。The Nines AGはSwatch Ninesをスノー、サーフ、スケート、バイクの4分野で展開しているとされ、ニセコでの開催はアジア初と位置付けられている。
提供形態は、4月6日から11日までの6日間開催とされ、最終日の4月11日をパブリックデーに設定する。参加ライダーは招待制で、グラン・ヒラフのゲスト向けに観覧機会を設ける一方、参加アスリートの詳細は今後発表するとしている。イベントに先立つ“Mini Nines”は3月上旬からグラン・ヒラフ内に設けるとし、会期外の単発設営ではない形を示した。子供向けの“RIDE WITH PRO”は周辺自治体在住者を対象にし、学校を通じて案内する方針としている。
東急不動産は「Value up NISEKO road to 2030」プロジェクトを推進し、2026年度までに100億円超の投資を掲げている。具体策として、2025年12月20日に新施設「NEST813」「ALPEN NODE」を同時に開業し、キング第3リフトを6人乗り「キング第3シックスパック」に更新するとしている。今回のイベントは、施設運営とイベント受け入れを並行させる文脈の中で、会期、観覧日、事前パーク設置、地元向けプログラムの設定といった運用項目を明示した形となる。
今回のSwatch Nines Snow ニセコ開催では、4月11日のパブリックデーや3月上旬開始の“Mini Nines”など、一般のゲストが接点を持つ日程・場面がどこまで広がるかが焦点となる可能性がある。取引管理・法人営業の観点では、参加アスリートが招待制で「今後発表」とされる点を踏まえ、告知・案内の更新タイミングに沿った調整が必要となる形だ。
