東急不動産株式会社(東京都渋谷区)は、東急不動産SCマネジメント株式会社およびFree Standard株式会社と共同で、ファッションのサーキュラーエコノミーを体験できるイベント「The First CIRCULAR -PLAY-」を実施する。開催は2026年1月30日から2月1日までの3日間で、渋谷サクラステージとフォレストゲート代官山の2施設で行われる。60を超えるブランドや企業が参加し、来場者がリペアやリユースを体験できる。
本企画は、衣料や靴などの修繕・再利用を身近にする場を設けることを目的とし、循環型社会への意識を高める取り組みだ。昨年の初開催「The First CIRCULAR」に続く2回目の実施で、20〜30代を主な対象とする。環境に配慮したファッションや製品のリユースを街なかで体感できるイベントとして位置づけられている。
広域渋谷圏で60社超が連携
参加企業はBarbourやBEAMS、SHIPSなどのアパレルをはじめとする約60社に及ぶ。会場では古着コーディネート提案、リペア体験、リユース品の配布などが予定され、メーカーや販売各社がそれぞれのサステナブルな取り組みを紹介する。カフェでは環境配慮型ドリンクを提供し、衣服や靴のメンテナンス実演も行われる。開催期間中、日ごとに異なる体験企画を用意する形式をとる。
今回の運営は、ブランドの二次流通支援を手がけるFree Standard株式会社が担う。同社はブランド認定リコマースの仕組み「Retailor(リテーラー)」を展開しており、昨年までに東急不動産との協働事例を重ねてきた。東急不動産ホールディングスが主導する環境経営の一環として各施設の共創施策に位置付けられる。
過去施策と渋谷開発の連動
東急不動産ホールディングスは、循環型社会の実現を掲げ、グループで不要品回収サービス「RLOOP」を展開している。商業・オフィスを含む68施設で衣料品回収を開始し、リユースやリサイクルを通じた資源循環の実績を積んできた。渋谷では環境共生を軸にしたまちづくりを進め、再開発エリア「広域渋谷圏」でイベントや施設運営を一体的に進めている。
同地区では、環境省や経済産業省が進めるサステナブル施策と呼応し、企業連携による街づくりが続く。東急グループは既にクールダウン事業や再エネ活用など複数の環境実証に参画しており、商業施設を活用した市民参加型の実証企画を継続して行っている。
限定期間での二会場開催
イベントは3日間限定で実施され、再開催の予定は示されていない。渋谷サクラステージではファッションブランドの展示・クイズ企画や古着活用型のコーディネート提案が行われ、代官山会場ではリユース商品の販売ポップアップや靴のメンテナンスサービスを併設する。両会場を使い分ける構成とし、各ブランドの実物展示や体験を通じた循環型消費の理解促進を進める形だ。
なお、参加の申し込みは不要で、入場無料の設定になっている。一部販売を除き、来場者が自由に行き来できる運用とする予定である。
運営主体は東急不動産と東急不動産SCマネジメント、Free Standardの3社で、協力ブランドとして約60社が並ぶ。展示内容や提供品に関しては数量限定と明示され、再配布の予定は公表されていない。
今回の取り組みは、東急不動産が掲げる「広域渋谷圏」の商業・文化施策の一環として実施される。渋谷サクラステージ、フォレストゲート代官山を舞台とする連携企画を通じて、同社が進める都市型サステナブル施策の流れを具体化した動きとなる。