東急不動産株式会社(東京都渋谷区)と東急リゾーツ&ステイ株式会社が保有・運営するリゾートホテル「ホテルタングラム」(長野県上水内郡信濃町古海)で、「DBJ Green Building 認証」を取得した。評価ランクは4つ星(four stars)で、環境・社会への配慮を含む取り組みが評価対象になった。これにより、環境負荷低減と施設利用者の利便性快適性向上に向けた運営の取り組みが、外部認証として可視化される形となった。
DBJ Green Building 認証は、環境・社会への配慮がなされた不動産(Green Building)を支援することを目的に、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が2011年4月に創設した。ハード面に加え、利用者・従業員の快適性への配慮や地域社会との連携などを多角的に評価し、不動産ESGに即した評価を見える化する仕組みとされる。東急不動産グループは「WE ARE GREEN」を掲げ、環境負荷低減・地域共生を推進する事業運営を進めてきたとしている。
4つ星で認証取得
ホテルタングラムは、DBJ Green Building 認証で「極めて優れた『環境・社会への配慮』がなされた建物」とされる4つ星(four stars)の評価を得た。評価では、従業員向け研修会の定期的な実施や、所有者と運営者の間で省エネ対応、環境保全、ウェルネスに関する定期的な対話を行うなど、関係者間のパートナーシップ構築が挙げられた。施設面では、客室の天井高が2,600㎜、客室間の壁厚が180㎜である点など、快適な室内環境水準を満たすとされた。
館内の利便施設として、飲食店、売店・無人コンビニ、室内プールなどを備える。シャトルバスの運行も含め、施設利用者の利便性快適性を高める取り組みが評価対象となった。宿泊者の健康増進に関しては、敷地内のゴルフ場、スキー場、トレッキングコースなどのレジャー施設整備と、それらに伴う各種イベントの実施が挙げられている。環境負荷低減では、再生可能エネルギー利用、全館LED照明の採用、フードロス対策の啓発掲示、リサイクルボックス設置などが示された。
認証制度の運用対象は、当初のオフィス、物流施設、商業施設、共同住宅の計4用途に加え、2024年4月から「ホテル版」、2025年4月から「ヘルスケア版」が運用開始となっている。ホテルタングラムの認証取得は、ホテル版運用開始後の枠組みの中での認証事例となる。
ホテルタングラムは、斑尾高原に位置し、斑尾東急リゾートを構成するホテルのひとつとされる。東急不動産グループは、今回の認証取得を踏まえ、環境・社会への配慮を強化したホテル運営を目指す方針を示している。
運営者間で定期対話
認証で評価された事項には、所有者および運営者間の定期的な対話の実施が含まれる。具体的には、省エネ対応、環境保全、ウェルネスに関する対話を行うとしており、運営者と関係者間のパートナーシップ構築が評価項目に入った。従業員向けの研修会などを定期的に実施している点も、同じ分野での評価につながった。
施設運用面では、館内の利便施設の整備やシャトルバス運行など、利用者の利便性快適性を高める取り組みが評価対象になった。環境負荷低減に関しては、再生可能エネルギー利用、全館LED照明、フードロス対策の啓発掲示、リサイクルボックス設置が挙げられており、取り組みの範囲が示されている。
継続性に関する事実として、斑尾東急リゾートでは、施設内スキー場「タングラムスキーサーカス」が、生物多様性保全に関する認証制度「G認証」の最高ランクAAAを取得したほか、自然共生サイトの新規認定を獲得したとされる。また、東急不動産ホールディングスグループは、ホテル・リゾート事業、ヘルスケア事業を含むウェルネス事業地において、2030年度までに40%の面積の事業地を保全する目標数値を策定している。
今回の動きは、東急不動産株式会社と東急リゾーツ&ステイ株式会社が保有・運営するホテルタングラムでDBJ Green Building認証を取得した取り組みとして整理できる。
