東京科学大学は順天堂大学と、令和4年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」に関するシンポジウムを開く。医師がアカデミアの中でキャリアを積み重ねることの魅力と意義を考える場とする。
シンポジウムは、若手医師の外科離れが指摘される中で、両学が「女性上位職登用制度」に取り組む状況を踏まえて企画する。東京科学大学と順天堂大学が連携して場を構成し、東京科学大学側は学長・副学長・教授らが登壇するほか、セッション発表も東京科学大学の教員が担う。順天堂大学側は小児外科学講座の先任准教授がセッション発表に参加し、両学の取り組みを踏まえた議論の枠組みとする。プログラムでは、田中雄二郎・東京科学大学学長と新井一が「アカデミックキャリアの魅力」をテーマに登壇する。
14:00〜16:00で実施
開催時間は14:00〜16:00とし、「どなたでもご自由にご参加いただけます」としている。シンポジウム開始後の申込みや、途中入退室も可能としている。ファシリテーターは、宮坂幸・東京科学大学教授(医歯学系DE&専門委員会)が務める。
発表者には、花岡まりえ・東京科学大学消化管外科学分野准教授(元キャリアアップ教員)、原祥子・東京科学大学脳神経外科講師(キャリアアップ)、田中奈々・順天堂大学小児外科学講座先任准教授が名を連ねる。パネリストとして、宮城悦子・横浜市立大学副学長(大学院医学研究科 産婦人科学 生殖生育病態医学 主任教授)も参加する。
実施日は3月13日で、実施方法はオンライン(Zoom)とする。参加は「どなたでも」可能としつつ、開始後の申込みや途中入退室を認める運用を明示した。
両学は、女性外科医が臨床と研究の第一線で活躍し、若手外科医育成に取り組んでいるとしており、当日の論点は「女性上位職登用制度」と、臨床・研究の第一線で活躍する女性外科医の状況を踏まえ、医師がアカデミアでキャリアを積み重ねる魅力と意義を考える点に置く。
両大学連携で運営
東京科学大学と順天堂大学は平成19年4月18日に包括連携協定を締結しており、協定に基づく取り組みの一つとして今回のシンポジウムが案内されている。これを受け、主催事業の枠組みの中で、東京科学大学が学内の学長・副学長・教授らの登壇やファシリテーションを担い、順天堂大学がセッション発表に加わる形で議論の場を組み立てる。
順天堂大学側では、研究戦略推進センターを設置し、学内研究費の運用や研究費執行に関わる体制を整えている。医学系の研究推進に加え、センターオブ・イノベーション(COI事業)の実施も掲げている。こうした研究体制を背景に、臨床と研究の接続を含むアカデミアのキャリア形成を論点に据えたイベント運営へとつなげる構成となる。外部での発信経路も複線化している。東京科学大学・順天堂大学のダイバーシティシンポジウムは、日本消化器外科学会の医療情報で告知された実績がある。
大学・病院の研究活動をめぐっては、順天堂大学の研究戦略の中で研究大学ランキングの数値として順天堂大学64.5(3位)、東京科学大学60.7(5位)などが示され、研究費獲得・執行を含む競争環境の数値が提示されている。学会活動でも、第23回日本臨床腫瘍学会学術集会のプログラムに順天堂大学の教員が登壇する事例が掲載され、外科関連領域を含む学術発信の場が継続している状況がうかがえる。
運用面では、参加対象を「どなたでも」とし、開始後の申込みや途中入退室を認める形をとっている。運営の問い合わせは東京科学大学の窓口に集約し、ファシリテーターも東京科学大学の教員が務める。
登壇体制は、東京科学大学の学長・副学長・教授陣に加え、順天堂大学の小児外科学講座先任准教授、横浜市立大学の副学長が加わる構成で、女性外科医リーダー育成とアカデミックキャリアの魅力を同じ場で扱う設計となっている。
