株式会社東京インテリア家具(東京都荒川区)は、オリジナルインテリアシリーズ「hibi.(ヒビ)」を全国展開する。hibi.は日々の暮らしの中の「好き」を集めてつくった家具と位置づけ、全国の東京インテリア店舗で取り扱う。運用は「お客様組立商品」とし、人件費や物流面の負担を抑えた形で提供する。
hibi.は「主張しすぎないライン」や「空間になじむ色合い」などを掲げ、毎日の風景に溶け込むデザインを特徴とする。シンプルな造形と落ち着いた色調で、既存のインテリアとも合わせやすい構成とした。
平均約1万円で展開
シリーズの平均価格は約1万円。ラインアップはリビング家具、ダイニング家具、収納家具、その他家具で構成し、ソファやテーブル、チェア、シェルフ、TVボード、デスクなどをそろえる。「お客様組立商品」とすることで梱包をコンパクトにし、価格を抑えた展開を目指す。
東京インテリア家具は全国に51店舗を展開し、郊外立地の大型店を中心に出店してきた一方、近年は駅に近い中型店や商業ビルのテナント出店も進めている。hibi.の全国展開は、こうした店舗網を前提に、各店で共通して展開するオリジナル商品群として位置づける動きとなる。
事業規模の面では、東京インテリア家具の2023年5月期売上高は612億5100万円。19年5月期から23年5月期までの推移は510億9700万円、521億1800万円、595億4400万円、619億3600万円、612億5100万円と増加傾向をたどってきた。従業員数は2,229人で、オリジナル商品の企画・販売も自社で手がける。既存のプライベートブランド「ifHOME」ではマットレスやベッドフレームを自社開発し、有名メーカーとの共同開発商品も展開してきた。
これまでのオリジナルシリーズとしては「MIXAL(ミクシャル)」を展開し、多様なスタイルをかなえる家具として訴求してきた。今回のhibi.は、日々の暮らしの中の「好き」を集めてつくった家具として打ち出し、「主張しすぎないライン」や「空間になじむ色合い」を前面に出す点が特徴となる。
市場環境では、家具業界で低価格・組立式商品の需要が増加しているとの指摘がある。1人暮らしやシンプルライフ志向の高まりを背景に、ナチュラルな木目調やミニマルなデザインの家具が人気を集めている。hibi.が掲げる「毎日の風景に溶け込む」デザインや、「お客様組立商品」としての提供形態は、こうした需要の方向性と重なる。
供給・配送面では、東京インテリア家具は物流拠点を国内3カ所、配送拠点を22カ所保有し、合計25カ所で商品検品、梱包、配送サービスを担う。物流・配送でコスト最適化を進めており、hibi.で掲げる人件費や容量を抑える運用方針と連動させる。
全国51店網で取扱
hibi.は全国の東京インテリア店舗で取り扱う。動画コンテンツも用意し、「『日々』をもっと好きになる【hibi.】30秒CM公開中」としてシリーズの世界観を訴求する。
商品群はリビング家具、ダイニング家具、収納家具、その他家具と幅広く、各店での展開を前提とする。店頭運営と商品供給を密接に連動させ、組立式で持ち帰りやすい形態を生かしながら、全国的な売り場づくりを進める考えだ。
