株式会社ティアフォーは、幹線輸送向けセミトレーラー自動運転実証として、ヤマト運輸株式会社および三菱ふそうトラック・バス株式会社と共同で、運転自動化レベル2+(部分運転自動化)技術搭載のセミトレーラーを用いた走行実証を実施した。ヤマト運輸が実際に輸送する荷物を積載し、車両性能や安全性、実用化に向けたオペレーションなどを検証した。
本実証では、大型連結車両(トレーラー)特有の揺れや軌道などの動きの詳細をデータ化したほか、手放し走行率や車線逸脱の有無などの詳細をデータ化し、安定した走行性能を確認した。ドライバーによる手動介入が発生した際の周辺状況、判断基準、介入の傾向も分析した。ティアフォーは、本実証で得られた走行データや運用ノウハウを、自動運転技術のさらなる精度向上に活用する方針を示している。
約500㎞で2往復運行
運行区間は羽田クロノゲートベース(東京都大田区)―関西ゲートウェイベース(大阪府茨木市)間の約500㎞で、2往復・4運行とした。実証区間は新東名高速道路の駿河湾沼津SA〜浜松SA間の約100kmに設定した。
走行時間については、手動運転での通常運行時と比較し、遅延なく計画どおりに運行できることを確認した。オペレーション面では、運行前点検の自動化に向けた検討として、タイヤの状態確認など点検項目の一部を自動化する仕組みを試行したほか、自動運転レベル4の実証を見据え、遠隔地から車両状態や周辺環境を監視する業務を行った。
走行実証に参加したドライバーは、自動運転機能の特性の理解が進むにつれ、安心して運行することができたとコメントした。
運転自動化レベル2+は、ドライバーが乗車し、いつでもハンドルを保持し直せるような状態で走行するものと定義した。ティアフォーは、将来的に自動運転レベル4(高度運転自動化)技術搭載のセミトレーラーをヤマトグループの幹線輸送で実用化することを目指すとしている。また国土交通省は、令和7年度「自動運転トラックによる幹線輸送の社会実装に向けた実証事業補助金」の交付決定を10月10日に公表している点にも注目したい。
3社の役割分担整理
取り組みは、株式会社ティアフォー、ヤマト運輸株式会社、三菱ふそうトラック・バス株式会社の共同実施とされ、ヤマト運輸は実際に輸送する荷物を積載し、車両性能や安全性、実用化に向けたオペレーションを検証する枠組みをとった。
検証項目は、車両性能と安全性、走行時間、オペレーションに整理され、手放し走行率や車線逸脱の有無、手動介入時の周辺状況と判断基準などをデータ化した。点検項目の一部自動化の試行や、遠隔地からの車両状態・周辺環境の監視業務も実施した。
取引管理・法人営業の観点では、実証で扱う運行区間(羽田クロノゲートベース―関西ゲートウェイベース)と実証区間(駿河湾沼津SA〜浜松SA)を分けた運用となる点が論点になり得る。今回の走行実証は、運転自動化レベル2+技術搭載のセミトレーラーを用い、ヤマト運輸の実荷物を積載して検証した取り組みとなる。
