TECRA株式会社(神奈川県横浜市西区)が運営する不動産クラウドファンディング「TECROWD(テクラウド)」は、18日より一般募集を始めた「TECROWD93号ファンド『OME Data Center #04(青梅市新町9-A)』」について、募集金額全額の申込を受け、募集を終了した。
同ファンドは、東京都青梅市新町九丁目で進めるAI推論に特化した次世代型エッジデータセンタープロジェクトを投資対象とする。対象地でデータセンター1棟を建築し、建築確認を取得している土地の購入資金と建設に必要な資金を募る形とする。建物建築後、運用期間終了までに土地建物を売却し、配当と元本償還を行う枠組みで、竣工後は運営会社の株式会社Unsung Fieldsと賃貸借契約(フリーレント)を結び、同社が開業準備を経て運営を開始する。
運用は2026/3-2027/8
想定運用スケジュールは、運用期間を2026年3月1日〜2027年8月31日とし、償還および配当日を2027年9月30日とする。建物は2026年秋に竣工予定とし、竣工後は運営開始後の状態で販売活動を行う形をとることで、売却条件の改善を狙うとしている。
電力面では、本対象地について1.99メガワットの受電がほぼ確定しているという。東京電力との事前協議は完了し、受電可能との見込みを得ており、現時点では本申込を行っている段階とする。今後、微調整が入る可能性があるとしている。
投資構造は、投資家による優先出資に加え、TECRAおよびTECRAが指定する者が劣後出資を行う優先劣後構造を採用する。償還時に元本割れが発生した場合、劣後出資者が先に損失を負担し、損失が劣後出資額を超えた場合にのみ、投資家の元本が棄損する可能性があるとしている。
運営はUnsung Fieldsが担う
事業の組み立ては、TECROWDがファンドを組成し、建築確認取得済みの土地を取得したうえでデータセンターを建築し、運用期間終了までに土地建物を売却する流れを示している。竣工後は、株式会社Unsung Fieldsが賃貸借契約にもとづき開業準備を行い、データセンター運営を開始する形をとる。
一方で、受電については「ほぼ確定」としつつも微調整の可能性に言及しており、確定条件の細部は本文中では示していない。売却は運用期間終了までに行う計画だが、売却先や売却手続きの進め方などの具体は明記していない。
今回の動きは、TECRAが不動産特定共同事業法にもとづく不動産クラウドファンディングとして、青梅市のデータセンター建設と売却までを運用期間内で設計した案件といえる。取引管理や法人営業の観点では、運用期間が2026年3月1日〜2027年8月31日、償還および配当日が2027年9月30日とされる点や、竣工後に株式会社Unsung Fieldsが運営を開始する形をとる点が論点となりうる。
