株式会社タスキホールディングス(東京都港区)のグループ会社である株式会社タスキは、不動産投資型クラウドファンディングサービス「TASUKI FUNDS」で「タスキ キャピタル重視型 第16号ファンド」の投資募集を始める。東京都杉並区の土地・建物を取得し、保有・運用した上で第三者へ売却するまでを運用期間とする。短期間の運用設定により、投資機会の選択肢に影響が及ぶ可能性がある。
本ファンドは、東京都杉並区の対象不動産を取得し、保有・運用を経て第三者へ売却する枠組みをとる。運用期間は約11ヶ月とし、一般的な不動産クラウドファンディングで多いとされる12〜24ヶ月の商品と比べ短い点を特徴に挙げた。タスキは、2026年3月に竣工した新築未入居物件を対象に、早期にリーシングを行い稼働率を高めたうえで、収益不動産として売却する予定だ。
運用期間約11ヶ月
対象は東京都杉並区の土地および建物で、本ファンドが取得し、売却までの期間を運用期間とする。物件は東京メトロ丸ノ内線「中野富士見町」駅から徒歩6分、「新中野」駅から徒歩10分に位置するとした。募集は優先劣後方式を採用し、投資家向けの優先出資分として450口を募集し、タスキが400口を劣後出資する構成とした。
タスキは「リファイニング」事業で、既存の収益不動産を取得し、物件の状況に応じたバリューアップ施策を実施していると説明した。リノベーション工事の実施や適正賃料でのリーシングを行うことで物件価値の向上を図るという。あわせて、主力とするIoTレジデンス開発での不動産開発・販売ノウハウや専門性の高い人材、「リファイニング」事業のノウハウを活用し、事業性判断とプロジェクト遂行を進める考えを示した。
優先劣後方式では、損失が発生した場合にタスキが先に損失部分を負担するとし、投資家はタスキより優先して出資金の返還を受けることができるとしている。対象物件は「東京」駅や「大手町」駅、「新宿」駅、「銀座」駅といった主要各駅まで直通でアクセス可能とし、交通利便性に触れた。
優先450口を募集
「TASUKI FUNDS」は、株式会社タスキホールディングスのグループ会社が運営する少額不動産投資サービスとされ、オンライン上で手続きが可能という。1口10万円から一棟レジデンスや商業ビルへの不動産投資機会を提供している。運用期間が数ヶ月〜1年程度の投資商品が多い点を特徴に挙げ、投資資金の流動性向上につながるとしている。
実績面では、2026年2月末までに運用が終了した「TASUKI FUNDS」について、すべて元本割れすることなく出資金が償還されているとした。運営主体のタスキは2013年8月12日設立で、不動産特定共同事業許可番号は金融庁長官・国土交通大臣第99号としている。
今後の焦点は、募集の進行と、杉並区の新築未入居物件で「早期にリーシングを行い稼働率を高めたうえで売却する」とする運用計画の具体的な運び方にある。取引管理の観点では、優先劣後方式における優先出資450口と劣後出資400口の役割分担、および運用期間が約11ヶ月とされる点を条件として把握する必要がある。
