株式会社タップル(東京都渋谷区)は運営するマッチングアプリ「タップル」において、富山県と「出会い・恋愛・結婚の応援に関する連携協定」を締結した。多様化する価値観やデジタル化に対応した出会いの場の創出を目的としており、富山県と共同で出会いや結婚支援の体制を進める方針を示した。
タップルは累計会員数2,300万人(2025年7月時点)を超える国内最大規模のマッチングアプリで、少子化や人口減少などの社会問題に対応する活動を展開してきた。今回の協定により、富山県との間で「恋愛総量の最大化」というパーパスのもと、安心・安全なマッチングの啓発を通じた地域の結婚支援を進める。自治体連携による結婚支援活動の一環と位置づけており、これまでの地方連携実績を基盤に運用を行う。
富山県で若年層支援を強化
協定では、マッチングアプリの安全な利用法を伝えるセミナーの実施や、若年層の恋愛・結婚意識を把握するアンケート調査の実施など3つの取り組みを動かす。タップルから講師を派遣し、安心・安全な利用方法を県民に伝える形式をとる。県内の大学生などを対象とした意見交換も計画され、若い世代の結婚支援策の充実を図る内容となっている。
同社はこれまでにも佐賀県有田町や北海道、香川県など複数の自治体と協定を締結してきた。今回の富山県との合意は、地方自治体との継続的な協働の流れを受けたものだ。
安心・安全性を支える運用体制
協定に基づく取り組みは富山県内で順次実施される。利用者への情報提供や意見交換の実施対象は、県内の若年層を中心としている。協定の再締結予定は明示されていない。タップルは24時間365日の監視パトロールや本人確認制度、AIを活用した不正利用検知システムなどを備えており、これらの仕組みを前提とした啓発活動を展開する。
また、同社は2025年4月に全国初のマイナンバーカードを利用した「かんたん独身証明」機能を導入しており、行政とのシステム連携経験を持つ。技術的な基盤整備により、自治体との協働施策の実施環境を整えている点が特徴だ。
今回の協定は、人口減少下で出会いの機会創出を支援する施策の一環であり、タップルが各地自治体との連携を重ねてきた流れの中に位置づけられる。