安全用品メーカーの株式会社谷沢製作所(東京都中央区)は、女性向け自転車用ヘルメット「Liaura(リオーラ)」を開発した。2026年2月4日から6日に東京ビッグサイトで開かれる「東京インターナショナル・ギフト・ショー春2026」で先行展示する。発売は2月20日を予定しており、会場では実際に手に取り、着用感やデザインを確かめることができる。
同社は、自転車利用者のヘルメット着用努力義務が広がる中、女性の着用率が伸び悩んでいる状況に着目した。「髪型が崩れる」という課題に対し、前髪を押さえつけにくい「バングポケット」と、内部に空間を生む12個の「エアリーピン」を組み合わせた「エアリフト構造」(特許出願中)を採用。これにより、通勤や送迎など日常の外出時でも自然に着用できる設計を目指している。
谷沢製作所が日常分野へ展開
ヘルメット製造で90年以上の実績を持つ谷沢製作所は、産業用保護具だけでなく日常生活に安心を広げる狙いでブランド事業「tanizawa lab(タニザワラボ)」を設立した。安全性重視の技術をベースに、デザイン性や快適性に配慮した製品開発を行う。従来の自転車用品ブランド「TANIZAWA.」を2026年1月に「tanizawa lab」へ改称し、生活分野向けの提案を強化している。
同ブランドは、プロの現場で培った品質思想を日常領域へ広げる方針を示しており、「安全を、もっと身近にする」テーマのもとに製品を展開している。ギフトショーでは、自転車専門店に加え、ライフスタイルショップやアパレル、EC事業者など幅広い業種に訴求する構えだ。
東京ビッグサイトで女性需要へ対応
展示会は東京ビッグサイトで行われ、tanizawa labのブースでは「Liaura」を中心に出展する。期間は2月4日から6日で、東6ホールT23-47に設置される。取扱対象を自転車用品に限定せず、ギフトや生活雑貨として提案することで、新しい安全商品の需要を探る。ヘルメットを「スポーツ用品」にとどめない展示構成を採る。
同社は、防災用品や産業用保護具の開発でも実績を持つ。2025年には地震や台風などの災害時を想定した「タニザワのA4防災シリーズ」を発表しており、保護具分野で培った安全設計技術を各事業に応用している。安全性と生活性を両立させた製品開発を継続してきた経緯が、今回の女性向け製品にもつながっている。
展示企画とブランド運用の枠組み
「Liaura」は、自転車通勤や送迎など日常用途への導入を想定しており、製品はイベントでのみ先行展示される形をとる。数量や再販スケジュールについては現時点で示されていない。販売開始日は2026年2月20日の予定で、ギフトショー出展を販売準備の一環とする。
tanizawa labでは、開発とブランド運用を自社で担い、販売・展示を複数の流通事業者と協働する体制をとる。展示運営の中心は谷沢製作所が担い、来場者が製品を手に取る体験を軸に据える。ブースでは「Liaura」のほか、他の安全関連製品も併せて展示される。
「Liaura」は単発出展企画ではなく、新ブランド立ち上げ後の初展示とされる。今回のイベントを通じて、tanizawa labとしての初の製品シリーズ展開に位置づけられている。