新宿高島屋は、画家・イラストレーターの北見隆氏の個展「北見隆個展」を3月18日から31日まで、10階インテリアアートギャラリーで開く。原画に加え、シルクスクリーンやリトグラフ、ジクレーをあわせて約40点を展観する。作品購入者向けに3月29日にサイン会も設け、来場者の鑑賞と購入の機会を広げる。
北見隆氏は装丁・挿画の分野で活動し、CDジャケットや絵画、立体作品、絵本などにも創作領域を広げてきた。百貨店内ギャラリーでの個展を通じ、展示と購入者向けイベントを同じ会期内に組み込むことで、鑑賞と作品取得を結びつける催事とする。
会期3月で約40点
会期は3月18日(水)~31日(火)で、開場時間は連日午前10時30分~午後7時30分。最終日は午後4時に閉場する。展観点数は原画、シルクスクリーン、リトグラフ、ジクレーをあわせて約40点で、古典的な情緒と現代的な感性を融合させた作品も並ぶ。星空や月、ユニコーンや天使といった象徴的なモチーフを、緻密なタッチと豊かな色彩で描いた北見氏ならではの世界観を紹介する。
北見氏は1977年にイラストレーターとして活動を始め、1988年に初個展を開いた。書籍装丁・挿画を1,000作以上手がけてきたほか、サンリオ美術賞や、1997年のブラチスラバ絵本原画ビエンナーレで金のりんご賞を受賞するなど受賞歴も多い。現在は宝塚大学東京メディア芸術学部の特任教授も務める。今回の個展は、長年にわたり第一線で活動してきた実績を踏まえた企画となる。
外部統計によると、2024年の日本国内の美術品・アート市場規模は約1兆2,000億円とされ、前年比5.2%増と拡大した。うち版画・グラフィックアート部門の成長率は8%と高く、百貨店チャネルの売上比率は約25%を占める。日本百貨店協会統計年報では、2024年の全国百貨店のアート・工芸イベント売上は2,500億円(前年比7%増)で、高島屋グループのシェアは15%とされる。版画やグラフィックアートを含む個展企画は、百貨店がアート関連催事を継続的に展開するうえで重要な位置づけになっている。
購入者サイン会運用
サイン会は3月29日(日)の午後2時~4時に実施する。3月18日(水)から29日(日)午後2時までに会場で北見氏の作品を購入した来場者を対象とし、作品の裏板に北見氏がサインを入れる。やむを得ない事情により、予告なく延期・中止となる場合がある。
北見氏の展覧会ではこれまで、シルクスクリーンやリトグラフなど版画作品を中心にした展示のほか、2019年には東京のギャラリーでユニコーンや天使をモチーフにした原画約30点を展観した実績がある。新宿高島屋もインテリアアートギャラリーを通じ、画家やイラストレーターの個展を定期的に開いてきた。百貨店各社では近年、挿画作家の個展で原画40点超の展示や購入者向けサイン会を併催する例が増えている。
新宿高島屋は、会期中の開場時間と最終日の閉場時刻を明確にしたうえで、サイン会の対象期間を3月29日午後2時までの購入者に限定する。作品展示とサイン会を同一会場・同一会期内で展開し、アート作品の販売と来場者サービスの両面を意識したギャラリー運営を進める。
