タカラベルモント株式会社(大阪市中央区)は、大阪商工会議所が実施する「第4回活躍する女性リーダー表彰(愛称:ブルーローズ表彰)」で、久世祥代氏がブルーローズ表彰受賞となったと明らかにした。久世氏は品質保証の立ち上げや薬事や安全管理に関する業務、遠隔勤務の仕組みづくり、AI導入による業務効率化を進めた。これにより、品質保証の運用と働き方の整備が論点になりそうだ。
同社は、久世氏が入社後に化粧品の研究開発に携わった経験を生かし、品質保証の立ち上げや薬事や安全管理に関する業務も担ってきた点を示した。遠隔勤務の仕組みづくりを推進し、AI導入による業務効率化を実現したとし、性別を問わず誰もが持続的に働ける環境づくりに尽力したことが、今回の受賞につながったとしている。タカラベルモントにとっては、品質保証の運用と働き方の整備を同時に進めた取り組みの提示となった。
従業員1,629名の体制
タカラベルモントは理美容・化粧品事業・デンタル・メディカル事業を展開し、従業員数は1,629名(2025年3月31日現在)としている。久世氏は1991年に入社し、ヘアケア・パーマ剤の研究開発に従事した。2000年には高温アイロン対応の縮毛矯正剤を開発したとされ、2007年に管理職に登用された。現在は管理職として薬事や安全管理、品質保証に関する業務を担っている。
受賞の枠組みとなる「活躍する女性リーダー表彰(ブルーローズ表彰)」は、企業で活躍する女性の管理職や役員を称える賞で、女性の役員・管理職登用への取り組みを推進するとともに、ロールモデルの紹介や女性リーダーのネットワーク構築促進を目的に創設された。今回が第4回にあたる。ブルーローズの愛称は、国際女性デー(3月8日)のシンボルである「バラ」と、日本企業が世界初の青いバラを開発したことにちなむとされる。
久世氏の経歴では、研究開発部門での経験を背景に、品質保証の立ち上げや薬事や安全管理に関する業務も担ってきた点が示されている。タカラベルモントは、久世氏が遠隔勤務の仕組みづくりを推進し、AI導入による業務効率化を実現したとしており、職務領域が研究開発から品質保証、さらに働き方の仕組みづくりへと広がっていることを伝えた。
同社は2021年10月5日に創業100周年を迎え、パーパス「美しい人生を、かなえよう。」を制定したとしている。あわせて、ロールモデルとなる女性の役員・管理職登用や多様な働き方を推進し、事業を通じた社会貢献に取り組む方針だとしている。今回の受賞は、同社が示す人材面の取り組みと、品質保証や薬事・安全管理を含む業務運用の両輪を、社内外に示す局面となった。
遠隔勤務と品質保証運用
久世氏の取り組みでは、優秀な人材が家庭の事情などで離職しないよう、遠隔勤務の仕組みづくりを推進した点が挙げられている。これと並行して、AI導入による業務効率化を実現したとしており、働き方と業務運用の両面にまたがる取り組みになっている。品質保証の運用面では、久世氏が立ち上げに関わり、薬事や安全管理に関する業務も担っている点が示されている。
今後の注目点は、タカラベルモントが示した女性の役員・管理職登用や多様な働き方の推進が、社内制度と業務体制の整備としてどこまで整理されているかにある。取引管理・法人営業の観点では、薬事や安全管理、品質保証に関する体制と、遠隔勤務やAI導入を伴う業務運用の範囲が、タカラベルモントの公表内容の範囲でどこまで示されているかが論点になりそうだ。今回の発表は、久世氏のブルーローズ表彰受賞を軸に、品質保証と働き方の取り組みを併せて示す動きとなった。
