スズキは20日、「大阪モーターサイクルショー2026」(インテックス大阪、20日〜22日)で、新型「SV-7GX」(海外仕様車)を公開した。SV-7GXは、イタリア・ミラノの「EICMA 2025」で発表したモデルで、水冷4サイクルのV型2気筒DOHC 645cm3エンジンを搭載するクロスオーバーモデル。会場では、またがり可能な実車も用意した。
スズキブースは「SUZUKI FAN’S GARAGE(スズキ ファンズ ガレージ)」をテーマに掲げ、新型SV-7GX(海外仕様車)に加え、新型「GSX-S1000GX」(海外仕様車)や「GSX-8T」「GSX-8TT」などを展示した。複数のモデルでまたがり可能な車両をそろえ、ガレージ空間を意識した演出で来場者との接点拡大を図った。
第42回ショーでSV-7GX披露
大阪モーターサイクルショー2026は第42回としてインテックス大阪で開かれ、スズキは同会場でSV-7GX(海外仕様車)を披露した。展示エリアには新型「GSX-S1000GX」(海外仕様車)や「GSX-8T」「GSX-8TT」なども並べ、スポーツからツアラーまで幅広いラインアップを打ち出した。
SV-7GXは、水冷4サイクルのV型2気筒DOHC 645cm3エンジンを搭載するクロスオーバーモデルで、SV650のVツインエンジンの系譜を継承し、645cm³エンジンをベースに吸排気系の変更を加えた仕様とされる。鋼管製フレームはSV650用をベースに最適化したとされ、車体周りではフロント正立フォークや、7段階プリロード調整機構を備えたリヤモノショック(SV650比でソフト寄りのセッティング)を採用する。
会場では、バーチャルYouTuber輪堂千速さんと共同でデザインしたコラボレーションバイク「GSX250R [Chihaya Remix]」(非売品)も、またがり可能な状態で展示した。ブース全体は、ライダーが憧れる「現代的でありながら、どこかレトロな雰囲気の隠れ家」をイメージし、1/1サイズのカタナを背景に撮影できるフォトブースやスタンプラリー、トークショー、物販なども組み合わせたガレージ空間として構成した。
またがり可能な車両を複数用意する構成は、実車のサイズ感や足つき性、ハンドル位置といった要素を会場で直接体感してもらう狙いがある。大阪モーターサイクルショー2026では、他メーカーも日本初公開モデルの展示やまたがり体験の設置を強化しており、来場者参加型の体験コンテンツを重視する傾向が強まっている。
体験型展示を前面に
スズキは、SV-7GX(海外仕様車)や「GSX-8T」「GSX-8TT」などをまたがり可能な車両として用意し、「GSX250R [Chihaya Remix]」を非売品のコラボレーションバイクとして提示した。車両展示とブース演出を「SUZUKI FAN’S GARAGE」のテーマで統一し、製品の世界観を視覚的・体験的に訴求する構成とした。
SV-7GXの装備面では、ドライブモードセレクター、トラクションコントロール、上下双方向クイックシフターなどを搭載し、電子制御スロットルを軸に電子制御機能を充実させたとされる。4.2インチフルカラーメーター、燃料タンク17.2リットル、3段階調整式スクリーン、グラブバー兼用のリヤキャリヤ(トップケースステー対応)なども標準装備し、ツーリングを意識した装備構成となっている。
またがり可能な展示は、混雑時でも短時間で体感しやすい一方、車両の配置やスタッフの誘導、回転率の設計が運営面での課題となる。各メーカーが体験型展示を前面に出す動きが広がる中で、会場内での公開車両と体験用車両の役割分担や導線設計が、イベント全体の印象を左右する局面が増している。
SV-7GXの公開は、海外の二輪見本市で発表したモデルを国内の大型イベントで実車提示し、市場の反応を探る取り組みの一環といえる。展示車両には海外仕様車や非売品も含まれるため、商談や問い合わせでは仕様区分や取り扱い範囲を明確に説明する対応が求められる。スズキは大阪モーターサイクルショー2026で、SV-7GX(海外仕様車)を中核に据えた展示ラインアップを通じ、中排気量クロスオーバーモデルを含む新世代車種群の存在感を高めようとしている。
