サミット株式会社は、11日に開店した「サミットストア西小山店」で、国の省エネ格付け制度「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)」の最高ランクである6つ星と、「ZEB Ready(ゼブ・レディ)」評価を取得した。空調や照明、換気、給湯などに使うエネルギーの削減を見込み、店舗運営での消費エネルギー低減につなげる。
西小山店では、空調に高効率なエアコンを採用し、室外機の系統統合により空調負荷の変動に合わせて効率的な運転を維持する「室外機自動台数制御」を取り入れた。換気は高効率厨房ファンとインバーター制御で送風量を抑制し、給湯は空気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ給湯機を導入した。照明は人の動きを検知して制御するLED照明を採用し、CO2排出量削減に向けた店舗づくりを進めた。
標準建物比で60%減
これらの設備導入により、西小山店は標準的な仕様の建物と比較して店舗における消費エネルギーを約60%削減できると想定している。比較は、国立研究開発法人建築研究所が提供する「WEBプログラム」を用い、同プログラムで算出された標準的な建物の仕様を基準にした。BELSでは6つ星評価を獲得し、再生可能エネルギーを除いた空調・換気・照明・給湯などの基準一次エネルギー消費量に対し、設計一次エネルギー消費量が50%以上削減できていることから、「ZEB Ready」評価も取得した。
ZEB評価基準では、「建物の年間一次エネルギー消費量実質ゼロ」を目指す建築物を区分し、高い省エネ性能として基準一次エネルギー消費量から50%以上削減を実現した区分をZEB Readyとしている。西小山店はこの要件を満たした形だ。
サミット株式会社は、西小山店で年商27.3億円を目標に掲げる。空調、照明、換気、給湯などに多くのエネルギーを使うスーパーマーケット業態の特性を踏まえ、設備の更新と運転制御の組み合わせにより、収益性と環境負荷低減の両立を図る。
西小山店は、2024年6月まで同じ場所にあった店舗を建て替えたもので、43年ぶりの全面的なリニューアルとなった。売場を拡充し、インストアベーカリー「ダン・ブラウン」の新設、単身世帯向けの少量商品の拡充、店内調理の焼魚・グリルキッチン導入など、運営面でも刷新を進めた。店舗更新に合わせて省エネ設備の導入を組み込み、CO2排出量削減に資する店舗運営を打ち出した。
背景には、建築物の省エネ性能を外部基準で示す制度の整備がある。BELSは国が運用する建築物の省エネルギー性能表示制度で、評価は星の数で示される。ZEB Readyは、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量について、基準一次エネルギー消費量から50%以上削減する区分であり、高効率機器と制御技術の組み合わせが求められる。サミット株式会社は、店舗の空調・換気・照明・給湯といった用途別のエネルギー消費に対し、高効率機器の採用と運転制御を重ねることで、こうした制度上の評価取得につなげた。
GOGREENチャレンジ宣言
サミット株式会社は、企業活動全体の環境・社会対応方針として「GOGREENチャレンジ宣言」を掲げ、「食と健康を軸とした健康長寿社会への貢献」「地域コミュニティとの共生」「2050年までにCO2排出量実質ゼロへ」「地球にやさしい調達・利用の推進」「誰もが生き生きと働ける環境の実現」の5つのテーマを定めている。西小山店の設備対応は、このうちCO2排出量実質ゼロに向けたエネルギー使用の削減や、環境に配慮した店舗運営を具体化する取り組みの一つとなる。
省エネ性能の定量評価にあたっては、建築研究所のWEBプログラムを用いた標準建物との比較を通じて、約60%の消費エネルギー削減効果を見込む。サミット株式会社は、今後も店舗ごとに高効率設備と制御技術を組み合わせることで、省エネ性能の向上と制度上の評価取得を両立させる方針だ。
