合同会社STOREVANCE(東京都渋谷区)は、全国の店舗・施設を運営する事業者向けに、GoogleマップのビジネスプロフィールのパフォーマンスをAIで自動分析し、スコアリングするサービス「Googleマップ集客診断くん」の提供を始めた。Webフォームに店舗名とURLを入力すると診断レポートを発行し、結果はPDFでメール送付する。機能拡張も見据え、改善支援のプラットフォーム構築を狙う。
店舗オーナーや経営者が抱えがちな「状態の良し悪しがわからない」「どこを改善すればよいかわからない」といった課題に対し、複合指標ベースのスコアリングを提示し、改善点を把握する手掛かりを提供する。まず診断を通じて現状を可視化し、そのうえでスコア改善に向けた具体的なコンサルティングや運用代行を有料オプションとして用意するが、診断自体は単独でも利用できる設計とした。
6指標で100点採点
「Googleマップ集客診断くん」のスコアは100点満点で、クチコミ数、評価点、返信率、情報の充実度、写真枚数、投稿頻度の6つの複合指標をもとに算出する。診断所要時間は最短1分とし、総合スコアに加え、各指標の詳細スコアとコメント、改善優先度の高い項目と改善ヒントをレポートに盛り込む。
対象は店舗・施設を運営する事業者で業種は問わない。飲食業、美容室やエステなどのサービス業、小売業、フランチャイズチェーンや多店舗展開企業の本部などを想定する。提供形態はWebフォーム入力によるレポート発行で、診断結果をPDFレポートとしてメールで届ける。
提供の背景には、消費者の購買行動において「Googleマップでの検索・比較」が重要性を増していることがある。6割以上の消費者がGoogleマップで店舗情報を確認しているとする調査もあり、口コミ評価や写真枚数、営業時間の正確性などが集客力に直結している。一方、運営側ではどの指標を優先的に改善すべきかを把握しづらく、定量的な評価・管理の需要が高まっていた。
STOREVANCEは2025年11月設立で、AI駆動型プロダクト開発支援、Webページ制作、デジタルマーケティング支援などを手がける。今回の「Googleマップ集客診断くん」は2026年3月13日に提供を開始し、サービスサイトのWebフォーム入力による自動診断の形をとる。スコアリングに加え、改善の優先項目やヒントまでを提示することで、日常的な運用改善に結び付けやすくした。
市場では、Googleビジネスプロフィールの運用をめぐり、プロフィール情報、写真、口コミ、投稿といった要素を継続的に整備・更新しながらパフォーマンスを高める取り組みが広がっている。Googleのローカル検索では、関連性、距離、知名度が評価要素とされ、口コミ数や評価、返信の有無などがランキングに影響を与えるとの見方もある。口コミに関するシグナルがローカルランキング要因の10〜15%を占めるといった推計もあり、運用項目を定点的に把握するニーズが顕在化してきた。
ベータ運用で回数制限
運用面ではベータ版として利用回数に上限を設け、1時間あたり3回までの診断とする。4回以上利用する場合は1時間の間隔を空ける必要がある。レポートはスコアとコメントに加え、改善の優先項目やヒントの提示までを含める。
診断はWebフォーム入力により自動でレポートを発行し、メールでPDFを送付する。対象業種を限定せず、店舗・施設運営事業者が自店舗のGoogleマップ上の状態をスコアとして整理できるようにした。スコア改善に向けたコンサルティングや運用代行は有料オプションとして切り離し、事業者の運用体制に応じて選択できるよう配慮した。
同社は提供開始時点から機能拡張を進める方針を掲げる。複数店舗を束ねた管理や、期間比較によるスコア推移の可視化、他店舗とのベンチマークなどへの展開も視野に入るとみられ、店舗・施設運営者のデジタル集客の高度化に向けた基盤整備が進むかが焦点となる。
