大規模言語モデルなどのAI技術を用いたサービスを開発するSpiralAI株式会社(東京都千代田区)は、そよぎフラクタルのイベントに技術パートナーとして参加し、核心技術「Geppetto2」「Kotodama」を活用したエンターテインメント体験を提供すると発表した。ステージ上でAIキャラクターがリアルタイムに発話する体験を目指す。これにより、ライブ演出における対話や音声表現の選択肢が広がる可能性がある。
SpiralAIは、IP特化型LLM「Geppetto2」とAI音声合成技術「Kotodama」の開発を通じ、キャラクターの個性や世界観を忠実に再現するAI技術を培ってきたという。声優・梶裕貴氏が企画立案した「そよぎフラクタル」が掲げる「人間とAIが紡ぐ、唯一無二のステージ」というビジョンの実現に向け、汎用的なAIではなく、キャラクター設定への深い理解と感情表現を両立できる専門技術が必要だとしている。SpiralAIは、Geppetto2の「キャラクター設定に忠実な設計」や「関係性の発展を反映する対話」といった特性が要件に合致した点を、技術パートナー参加の理由として挙げた。
3/8東京でEXPO開催
イベントは2026年3月8日に東京ガーデンシアターで実施された。SpiralAIはイベント内で「梵そよぎ」および「SOYOGI」のキャラクター性を忠実に再現したAIモデル開発と、AI音声合成における技術提供を担当するとしている。
SpiralAIが挙げるGeppetto2の特徴は、キャラクターが知るはずのない情報を語らせない設計、架空の固有名詞や設定外のエンティティを生成しない点、口調や関係性の変化を反映する対話などだという。Kotodamaは、テキスト入力から感情をのせた声を即時生成でき、日本語に加え英語音声の生成も可能としている。
EXPOでの技術活用として、SpiralAIは音声合成技術とAIキャラクター開発の両面を示した。音声合成では、梶裕貴氏の声質、イントネーション、感情表現を高精度に再現する音声合成技術を提供し、ステージ上でAIキャラクター「梵そよぎ」がリアルタイムで発話する体験を実現するとしている。AIキャラクター開発では、Geppetto2を活用し、梵そよぎのキャラクター性を忠実に再現したAIモデルを開発し、ステージ上での対話演出やリアルタイム応答に用いる方針を示した。
SpiralAIが音声合成担当
役割分担として、SpiralAIは「梵そよぎ」および「SOYOGI」のキャラクター性を忠実に再現したAIモデル開発と、AI音声合成における技術提供を担うとしている。音声合成は、梶裕貴氏の声質やイントネーション、感情表現の再現を掲げ、ステージ上でのリアルタイム発話につなげる形をとる。
提供技術の範囲として、Geppetto2はIP特化型LLMとして「キャラクター設定への忠実さ」「事実の捏造を防止」「キャラクター固有の口調・関係性の発展」「軽量・高効率」「IP保護設計」「会話の流れを学習」を強みとして列挙している。Kotodamaは、テキスト入力により感情表現をのせた音声を即時生成でき、最大14種類の喜怒哀楽の感情表現を扱えるとしている。
今後の注目点は、3月8日の公演におけるリアルタイム発話と対話演出が、Geppetto2とKotodamaの技術提供の範囲でどこまで実装されるかにある。
