スペースエージェンシー(熊本市)はこのほど、コンパクト住宅ブランド「小さな家 PACO(パコ)」シリーズに新たなサイズ「6坪モデル」を追加し、九州エリア限定で先行リリースすると発表した。従来の4坪・8坪に加える新ラインとし、顧客の声を踏まえて広さとコストの両立を図る。選択肢の追加により、導入検討時の面積面の調整余地が広がる見通しだ。
新たに投入する6坪モデルは、三角屋根(切妻)構造を採用し、従来の片流れ屋根とは異なる横方向への広がりを可能にした点が特徴だ。勾配天井との組み合わせにより、約6坪のサイズでLDK約7.6帖のワンルーム空間を確保した。スペースエージェンシーは、これまでのラインアップを補完する中間サイズとして打ち出す。
6坪追加で選択肢拡充
追加する6坪モデルは、4坪では手狭だが8坪では価格面の負担が大きいとする顧客ニーズを背景に企画した。九州エリア限定の先行リリースとし、供給リードタイムは注文から引き渡しまで約2カ月とする。
商品面では、三角屋根(切妻)と勾配天井の組み合わせにより、コンパクトな外形ながら開放感のあるLDK約7.6帖の空間を設計した。ユニット型住宅として工場生産を採用し、品質の均一化と短工期での設置を可能にする。シリーズは仮設住宅から定住住宅まで幅広い用途を想定しており、利用シーンに応じた展開を続ける。
PACOシリーズは、キッチン・トイレ・シャワールーム付きの「PACO-FAMILY」と、書斎スペース付きの「PACO-MINIMAL」の2種類を展開してきた。利用スタイルとして、住まい、離れ、趣味空間、別荘、お店・賃貸の5つを提案し、住空間だけでなく商用利用も見込む。グッドデザイン賞の受賞歴があるほか、最小4坪でサロン開業が可能なモバイル型としての活用や、石川県輪島市での輪島塗り復興住宅への採用事例など、デザイン性と機動性を生かした導入例がみられる。
外部環境をみると、コンパクト住宅は個人空間志向やミニマリズムの高まりを背景に、市場が拡大している。4坪〜8坪帯ではコストとスペース効率を重視した商品が相次ぎ、ユニット型コンパクト住宅では短工期を訴求する動きが強い。類似の低価格ユニット型としては「amagear タイニーハウス ノッポ」があり、庭先の部屋やゲストハウス、スモールオフィス、仮設店舗など、多用途での利用が進んでいる。
九州先行と2カ月供給
6坪モデルは九州エリア限定で先行展開し、取り扱いエリアを絞ることで、サイズ構成の検証と供給体制の運用を進める。工期は注文から引き渡しまで約2カ月とし、工場生産のユニット型住宅とすることで、需要変動に応じた柔軟な供給を目指す。従来モデルが片流れ屋根中心であるのに対し、6坪モデルは切妻屋根を採用し、横方向への広がりや外観のバリエーションを打ち出す。
シリーズ全体では、2×4モノコック工法や内断熱工法、複層ガラス仕様、住宅瑕疵保証10年といった仕様を備え、仮設から長期の居住までを視野に入れた性能水準を確保している。スペースエージェンシーは、九州での先行展開を通じて6坪モデルの需要や利用パターンを見極め、PACOのラインアップ拡充と市場開拓につなげる考えだ。
