ソウイジャパン株式会社(東京都品川区)は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で展開する『カマノ土鍋炊飯器(SY1534)』の応援購入総額が1億5,000万円を超えたと明らかにした。本プロジェクトは2月15日22時に終了予定で、一般的なフッ素系コーティングを使わない土鍋構造が支持を集めた。終了間際となる時期に支援が加速している。
同社が発表したカマノ土鍋炊飯器は、炊飯鍋に純陶土鍋を採用した電気炊飯器で、健康や安全を重視する層への関心が高かったとされる。テフロン・フッ素を用いず素材特性を生かした点が特徴で、伝統的な土鍋炊飯を家庭でも再現できる設計としている。ソウイジャパンのデザイン家電事業の一環として展開され、Makuakeを活用した先行販売形式を採用している。
支援総額1.5億円、完売間近の動き
同プロジェクトは、初期の達成率が2万%を超えるなど、公開当初から高い反応を得ていた。支援総額は6,600万円(2025年12月時点)を経て1億円を突破し、今回1億5,000万円に到達した。クラウドファンディング形式での炊飯器としては異例の規模感であり、Makuakeでの大口支援案件の一つになっている。プロジェクト終了日時が明示されており、単発企画として設定されている。
同製品は最大4合まで炊飯可能で、外形寸法は幅280ミリ、奥行280ミリ、高さ235ミリ。本体重量は約5キロ、内釜の土鍋重量は1.4キロ、厚み5.5ミリとされる。標準的な家庭電源(AC100V)に対応し、消費電力は500ワット、家庭電源仕様で使用できる設計となっている。
純陶素材と多層構造を採用
ソウイジャパンでは、カマノ土鍋炊飯器に32工程・18日間を要する純陶製の土鍋を採用している。底部と側面を同時に温める360度加熱方式、二重蓋構造、自動温度センサー制御などを備える。これらの機構によって炊飯中の温度制御を一定化し、火加減調整なしで炊飯できる形を取っている。複層の陶土構成により、金属を使わず熱ムラを抑える仕様となっている。
内釜は純陶製で4層の構造をもち、無機セラミック層、蓄熱・耐熱層、高嶺土補強層、高蓄熱層などから成る。汚れにくい仕上げを施しており、清掃・保守の容易さにも配慮している。これまでの電気炊飯器と異なる設計思想が、多くの支援者の共感を生んだとみられる。
2025年12月6日からMakuakeで先行販売を開始し、1年以上にわたってプロジェクトが継続されている。開始時点では、素材特性を活かした炊飯体験やノンテフロン構造が紹介され、プロジェクト中盤で急速に支援額を伸ばした経緯がある。
なお、本プロジェクトがMakuake上で進行していることもあり、生産や配送体制、再販予定などは同社サイトを中心に案内されている。数値目標や次回販売計画など、次期展開に関する情報は明示されていない。
今回の土鍋炊飯器では、支援者から多くのコメントが寄せられ、「コーティング不使用の安全性」や「安心して使える調理家電」を求める声が多かった。支援状況の推移からは、ノンテフロン家電市場における新たな関心の高まりが読み取れる構造となっている。
ソウイジャパンでは、Makuakeでの成果をもとに、従来のデザイン家電開発と並行して、安全性や素材に配慮した調理家電の展開を拡充する動きを示している。2026年2月15日のプロジェクト終了をもって、量産・販売体制の整理が次の焦点となる。