ソフトバンクは4月10日、携帯電話料金の改定と新料金プランを発表した。既存プランは7月1日から値上げする。ワイモバイルもプラン別に6月2日と7月1日から改定する。現契約者は原則プラン変更なしで適用する。値上げに合わせ衛星通信などのサービスを付与し、利用内容に応じた選択肢を広げる。
料金改定は、既存プランの値上げと新料金プランの投入を同時に進める構図だ。ソフトバンクは6月2日に新プランの提供を始め、これに伴い一部既存プランの新規受け付けを終了する。値上げ局面で付加サービスも組み合わせ、プラン体系の再編を進める狙いを示した。
ソフトバンクが料金改定
ソフトバンクブランドの既存プランは7月1日から値上げする。
改定額は110〜550円(税込)で、プラン容量に応じて幅を持たせた。「ペイトク」や「メリハリ無制限+」などの大容量プランは550円、「メリハリ無制限」などは330円、「ミニフィットプラン+」などの小容量プランは110円の値上げとなる。
ワイモバイルも既存プランを改定する。「シンプル3」は6月2日から220円、「シンプル2」「シンプル」は7月1日から330円の値上げとした。
いずれも現在の契約者に、プラン変更なしで適用される運用だ。
衛星通信など既存に付与
値上げに伴い、既存プランにも新サービスを付与する。衛星通信サービス「SoftBank Starlink Direct」や「海外データ放題」などを、プランに応じて組み込む。
料金改定を単純な値上げにとどめず、利用場面の拡張を打ち出した。
新プラン3本を6月開始
新料金プランは3つで、提供開始は6月2日とした。
データ無制限の「ペイトク2」は月額1万538円(税込)で、PayPayでの決済額に応じてPayPayポイントが還元される仕組みを採る。PayPayカード ゴールドとの連携でポイント付与率は+10%となり、月4万円の決済で上限の4000円相当が還元される。各種割引と還元を適用した実質負担額は月額3678円(税込)としている。
「ペイトク2」は従来の「ペイトク無制限」(月額9625円、税込)から913円の値上げとなる一方、ゴールドカードの還元率倍増、物理カード決済の特典対象化、YouTube Premium Liteの1年間無料などを追加した。
決済をあまり利用しないユーザー向けには、データ無制限の「テイガク無制限」(月額8008円、税込)を提供し、各種割引後は5148円(税込)から利用できる。小容量向けの「ミニフィット2」は2段階制で、2GBまでが月額5258円、5GBまでが6358円(いずれも税込)とした。
旧プラン新規受付を終了
新プランの提供開始に合わせ、既存の一部プランは新規受け付けを終える。「ペイトク無制限」「ペイトク50」「ペイトク30」「メリハリ無制限+」「ミニフィットプラン+」が対象で、6月2日以降は新規加入の選択肢から外れる。
既存契約者は、値上げ後もプラン変更なしで改定が適用される一方、プラン体系は新プラン中心へ移る。
料金改定の実施日がワイモバイルで6月2日と7月1日に分かれる点や、ソフトバンクブランドでは新プラン開始が6月2日、既存プラン値上げが7月1日となる点は、社内外の運用調整に直結する。
法人の回線管理では、契約中プランの改定時期と、新規回線で選べるプランの切り替え時期が一致しないケースが生じるためだ。
今回のソフトバンク携帯料金値上げは、既存契約に改定を適用しつつ、衛星通信などの付与と新プラン投入で料金体系を組み替える動きとして位置づく。
