スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミー(東京都港区)と株式会社シップスは、近隣の障がい福祉サービス事業所とも連携し、2026年3月より、スポットワークを活用した障がい者雇用に関する検証を開始する。タイミーの限定公開機能を使い、応募前後の支援も組み合わせながら、実際の仕事を体験する場の設計を進める。
従来の職場実習は数日間の無償受け入れを前提とするため、障がい者・企業の双方で適性を見極めにくいケースが多いとされる。数ヶ月単位のトライアル雇用助成金制度は、障がい者本人と企業双方に心理的ハードルが高い側面もあるという。タイミーとシップスは、スポットワークの「1日単位で、履歴書・面接なし」という特性を生かし、双方の不安や懸念を最小限に抑えながら「実際の仕事」を体験する場を提供し、相互理解を深めた上での雇用移行を目指す。
シップスは約70店舗
検証は2026年3月より順次、募集およびマッチングを開始する。一定期間後に、ワーカー・企業双方の意識変化などの成果を取りまとめる予定だ。シップスは1975年創業のセレクトショップ運営企業で、全国に約70店舗を構える。
今回の取り組みは、就業場所や業務の提供を行う雇用主として株式会社シップスが参画し、株式会社タイミーがマッチングプラットフォームの提供と効果把握を担う。加えて、障がい福祉サービス事業所や障がい者就業・生活支援センターが候補者選定と就業前後の中長期的なサポートを担い、障がい者当事者団体が当事者の視点に基づく助言を行う体制をとる。
検証では、シップスが従来タイミーで募集していた物流センターでのアパレル商品の「袋詰め」「タグ付け」「ピッキング」などの業務で実施する。タイミーはこれまで、企業の業務プロセスを分析し、特別なスキルを必要としない「業務の切り出し」を提案してきたとし、同ノウハウを障がい者雇用の分野でも応用できるかを検証する。
限定公開で事前調整
マッチングの方法は、特定の障がい福祉サービス事業所の利用者のみが閲覧・申し込みできるタイミーの「限定公開」機能を活用する。マッチング前に支援機関を交えたコミュニケーションを可能にし、企業側がワーカーの障がい特性や必要な合理的配慮を理解した上での雇用管理を行い、ワーカーが安心して当日を迎えられる体制の構築を目指す。
検証にあわせて、休憩時間の配慮など、障がい特性に合わせた雇用管理は併行して行うとしている。検証で用いる募集の数量や提供期間の上限、対象となる事業所の範囲、成果の公表方法などの具体的な運用条件は、本文中では明示されていない。
本件は、職場実習やトライアル雇用助成金制度に言及した課題意識を踏まえ、タイミーの「限定公開」機能と支援機関の関与を組み合わせて進める枠組みとなる。募集およびマッチングは2026年3月より順次開始とされ、支援機関を交えた事前コミュニケーションを行う形をとっている。
