塩野義製薬株式会社(大阪市北区)は、データサイエンスのオンラインセミナー「SHIONOGI DATA SCIENCE FES 2026」を開催する。テーマは「データとともに進化する、社会の“日常”」。生成AIの登場を契機に広がるデータ活用の現状や課題を共有し、研究・医療・ビジネス領域における判断と運用のあり方を考える場を設ける。開催日は3月19日で、Zoomを用いたオンライン形式となる。
本企画は塩野義製薬のDX推進本部データサイエンス部が主導する。講演には業界の研究・実務に携わる専門家を迎え、医薬品開発やヘルスケア分野におけるデジタル技術の活用事例が紹介される。社内のデータサイエンス部による実績発表も予定されており、自社での解析技術の適用経験を共有する目的を掲げている。
第4回開催で参加上限3,000名
イベントは2023年に始まった社外向け「SHIONOGI DATA SCIENCE FES」の第4回で、参加上限は3,000名に設定される。前回2025年は約1,100名が参加し、高い関心が示された。イベント開催中の入退場は自由とされ、医薬品・ヘルスケア関連ビジネスや生成AIに関心を持つ参加者を想定して構成されている。
塩野義製薬は2021年にデータサイエンス部を設立しており、企業活動におけるデータ基盤の整備、アルゴリズム開発、解析技術の適用などを推進している。データ活用が全社的なDX戦略の中核に位置づけられており、医薬品研究のみならず、ヘルスケアサービスを含む新たな価値提供に取り組む体制を整えている。
データ利活用体制広がりと協創活動
従来の社内イベントとして2017年に始まった「DATA SCIENCE FES」は、グループ内のデータリテラシー向上と部門横断的な協創を目的に運営されてきた。2023年から社外にも門戸を開き、業種を超えた人材交流の機会が拡大している。今回も医療やビジネス、AI分野の多様なテーマを扱う形式をとっており、当部門が設立以来進めてきたデータ基盤整備の延長線上に位置づけられている。
この背景には、医療・製薬業界全体でのデジタル技術導入の進行がある。企業間連携や研究開発の効率化などが求められる中で、データサイエンス部がDX施策の中核を担うことで、社内外のデータ連携や活用環境の整備を並行して進めている。
イベントは事前申込制で、申込期限は3月18日15時まで。所属確認を経て、参加用URLが前日に案内される形をとる。オンライン開催とし、広く産業・アカデミアの関係者がアクセスできる環境を整える計画だ。
今回の開催は、塩野義製薬がヘルスケア領域におけるデータサイエンスの社会実装を議論する定例的な取組の一環であり、企業のDX推進施策の中で継続的に行われている。