シャープ株式会社(大阪府堺市)は3月16日、本社を堺市匠町から堺筋本町(大阪市中央区)へ移転した。移転に伴う被害や業務停止などの影響範囲は示していない。情報の外部流出や拡散も確認されていない。移転当日に代表取締役 社長執行役員 CEO の沖津雅浩氏があいさつし、本社機能の移転により取引先などとの接点が増える点を挙げた。
本社移転(堺→堺筋本町)は、シャープが都市部へ拠点を移すことで優秀人材の獲得につなげやすくし、社員が社外に出やすい環境を整える狙いがある。社員が新しい情報に触れる機会を増やし、取引先およびステークホルダーとの距離を近づけることを通じて、連携をさらに深化させる位置づけとなる。
新本社は堺筋本町
新本社は「〒541-8522 大阪府大阪市中央区久太郎町2丁目1番25号」とした。大阪メトロ堺筋本町駅の11番出口から近いと説明している。移転前の所在地は堺市匠町で、あった。
移転当日はメディア向けに説明の機会を設け、沖津氏が本社移転にあたってあいさつした。
沖津氏は、2016年に本社を大阪・西田辺から堺市に移して以降、10年間にわたり支援を受けた堺市および関係者に謝意を示した。
沖津CEOが狙い説明
沖津氏は本社移転の狙いとして、都市部へ移転することで優秀人材の獲得につなげやすい点を挙げた。加えて、社員が外に出やすくなることで、新しい情報に触れる機会が増える点も示した。人材面と情報接点の両面から、本社立地を再設定する考えを示した格好だ。
シャープは本社移転により、取引先およびステークホルダーとの距離が一層近づく機会を得たとした。これを受け、関係者との連携をさらに深化させ、新たな場所でも事業運営に取り組む方針を掲げた。
創業者像など展示開始
新本社の1階エントランスには、創業者の早川徳次の銅像と、同社の礎を築いたという「徳尾錠」「早川式繰出鉛筆」を展示した。
来訪者が企業の成り立ちに触れられる場として位置づけた。
早川徳次像は、シャープの前身に当たる早川電機工業の創業55周年を記念し、1968年に「全国シャープフレンドショップ会」有志が贈呈したものという。
西田辺、堺、堺筋本町へと本社移転のたびに運ばれてきたとしており、今回も継続して展示する。
堺へ10年支援に謝意
本社移転(堺→堺筋本町)に至る経緯では、2016年に本社を大阪・西田辺から堺市へ移転し、その後10年間にわたり堺市や関係各所から支援を受けたと整理できる。
3月16日の移転にあたり、沖津氏はこの10年の支援への感謝を表明した。移転先の堺筋本町でも、取引先やステークホルダーとの距離を縮めることを通じ、連携の深化を図る考えを示している。
背景には、都市部立地を通じて優秀人材の獲得につなげやすいという人材面の狙いと、社員が社外へ出やすく新しい情報に触れる機会を増やすという情報面の狙いがある。
運用面では、本社所在地の変更に伴う対外的な窓口や来訪導線が変わるため、取引先側では連絡先や訪問先の取り扱いを新住所に合わせる必要がある。
今後は、新本社で取引先およびステークホルダーとの距離を近づける機会を生かし、連携を深化させる取り組みが同社の拠点運営の文脈に位置づく。
