SBペイメントサービス株式会社(東京都港区)は3月23日、4月1日付の代表取締役交代と役員人事を決めた。代表取締役の異動は社長執行役員の交代を含む。被害や業務停止などの影響範囲は公表していない。公式対応として、取締役会決議に基づく新体制への移行を進め、決済・金融領域の経営運営に与える影響を整理する。
同社は4月1日付で、堀田智宣が代表取締役 社長執行役員 兼 CISO(最高情報セキュリティ責任者)に就く。取締役会長の榛葉淳は会長職として堀田を支える。グループ企業とのシナジー創出と、新経営体制への継承を進める狙いだ。今回の代表取締役交代は、同社がソフトバンクグループの決済・金融領域で中核を担う中、次世代の経営体制を確立する枠組みの一つと位置づける。
4月1日付で体制移行
SBペイメントサービスは3月23日開催の取締役会で、4月1日付の代表取締役および役員の異動を決定した。代表取締役の異動に加え、取締役の異動も同日に合わせて実施する。CEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)、CSO(最高戦略責任者)などの役割を示す呼称も併記し、職責の区分を明確にした。
新体制では、堀田智宣が代表取締役 社長執行役員 兼 CISOとして同社全体の経営をリードする。
榛葉淳は取締役会長として引き続き堀田をサポートし、グループ企業とのシナジー創出と新経営体制への継承を進める。役割分担を明示した点は、決済・金融というシステム運用色の強い事業で、経営と情報セキュリティ統括を一体で担う設計を示す。
平田氏は6月に退任予定
取締役の異動では、平田敏昭が2026年6月(予定)に開催する第22回定時株主総会の終結をもって、任期満了により取締役を退任する予定だ。取締役会の決定事項として、株主総会日程と任期満了を明記した。これにより、4月1日付の代表取締役交代と、6月の取締役退任が時間差で進む構図となる。
中長期の企業価値を重視
同社は異動の背景として、ソフトバンクグループにおける決済・金融領域の中核企業として、多様な決済手段の提供と事業領域の拡大を通じて持続的な成長を遂げてきた点を挙げた。
今回の経営体制の変更は、さらなる中長期的な企業価値の向上と、次世代経営体制の確立・継承を進める目的で実施する。背景には、成長局面の延長線上で経営の継承を制度的に進める必要性があるという同社の認識がある。
榛葉は会長として堀田を支えつつ、グループ企業との連携を通じたシナジー創出を担う役割を明確にした。
経営リードは堀田が担い、継承と連携の機能を会長が補完する設計となる。こうした体制は、供給(決済手段の提供)と運用(情報セキュリティを含む統制)の両面で、経営の継続性を確保する狙いが読み取れる。
決済・金融の中核で統治強化
今後は4月1日付の体制移行に沿って、堀田が代表取締役 社長執行役員 兼 CISOとして経営を担い、榛葉が会長として支える形で運営する。取締役の退任は6月の定時株主総会終結時点を予定しており、同社のガバナンス運用は株主総会のプロセスも含めて段階的に切り替わる。
取引管理の観点では、代表取締役交代に伴う社内決裁権限や対外的な契約実務の窓口がどの役職にひも付くかが注目点となる。
