株式会社SANU(東京都目黒区)は、共同所有型セカンドホーム「SANU 2nd Home Co-Owners」の新プロジェクト「HIKE 軽井沢」を2026年2月28日に販売開始する。建築家の加藤匡毅氏が率いるPuddleが設計した新建築モデル「HIKE」を軽井沢で初展開するもので、浅間山を望む全室約80㎡の空間を備える。家族が暮らすように滞在できる体験を意図し、地域教育機関との連携も進める。
SANUは、自然と共に暮らすライフスタイルを提案するシェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を展開しており、今回の「HIKE 軽井沢」はその共同所有型事業の新たな拠点となる。軽井沢という立地を活かし、地元の EtonHouse International School と協働して自然の中での学びを取り入れる取り組みを進める予定だ。家族単位での中期滞在や教育機会の提供に焦点を置く。
SANU、2029年には国内外100拠点以上へ
SANUは2026年2月時点で全国に35拠点・231室を運営している。サービス開始から3年で延べ2.3万人以上が利用しており、個人向けサブスクリプションの継続率は90%を超えるという。2029年には国内外100拠点以上への拡大を目指しており、今回の軽井沢拠点もそのグローバル展開計画の一環に位置づけられる。共同所有サービスへの移行率は約4割に達している。
軽井沢の「HIKE」モデルは全棟Largeサイズで、全室から浅間山を望む構造をとる。一部客室にはプライベートサウナを設置し、愛犬同伴も可能とした。販売は2026年2月から開始し、完成は同年冬を予定している。アクセスは軽井沢駅から車で約15分で、全6名までの利用を想定している。
地域連携と教育体験を重ねる仕組み
SANUは本プロジェクトにおいて、軽井沢の自然を基盤にした教育機関と連携する構えだ。EtonHouse International School との協働を通じて、サマースクールなどの教育プログラムを拠点滞在と組み合わせた運用を検討している。「HIKE」の名称には、ハイキングの途中に感じる小さな気づきを日常に取り入れるという理念が込められており、設計担当の加藤氏が軽井沢での生活から得た感覚を建築として具体化した。これにより、都市と自然のリズムを行き来する新型の滞在モデルを提示する形をとっている。
軽井沢では近年、探求学習を重視するオルタナティブ教育機関が増加しており、子育て世代の移住傾向が強まっている。SANUはこれらの環境変化を踏まえ、拠点開発を家族単位の居住体験と結びつける動きを示した。
「HIKE 軽井沢」は単発販売企画ではなく、SANUが展開する「Co-Owners」シリーズの新しい一棟として設定されている。既存拠点と同様に共同所有の仕組みを用いることが前提で、所有者は全国の拠点を相互に利用できる形式を採る。
建築設計を担うPuddleが構造設計を担当し、SANUが全体の販売・運営を担う。建設から運営までの体制を固定し、外部企業との協業を継続的に進める枠組みを維持する方針だ。
SANUが公開している説明会では、設計思想から資産形成までの3テーマを設定し、登壇者がそれぞれの観点で説明を行う。オンライン形式で実施する予定で、販売開始当日が初回の日程とされている。
同社の拠点網拡大計画は、国内各地でのシェア別荘需要の高まりを背景に進められている。今回の軽井沢計画は、学びと暮らしを結びつけた共同所有型開発の一事例であり、今後の都市・自然間の往来モデルを具体化する動きとみられる。
