教育人材サービスを展開する株式会社サクシード(東京都新宿区)は、学校法人辰馬育英会甲陽学院中学校・高等学校(兵庫県西宮市)から部活動運営業務を受託した。部活動の運営を外部が担うことで教員の業務負担を軽減し、生徒が専門的な指導を受けられる環境整備を進める。外部指導員の手配に加えて大会引率を含む運営サポートも委託範囲に含まれる。
今回の受託は、働き方改革の流れと連動した学校運営支援の一環とされる。サクシードはこれまで複数の学校で部活動運営業務を請け負っており、甲陽学院への導入を通じて持続可能な部活動モデルを提示する。顧問教員が授業・進路指導など本来業務に専念しやすい体制づくりが狙いだ。
学校運営業務の担い手拡大へ
受託業務には各部活動に応じた外部指導員の配置、活動時の運営支援、大会引率が含まれる。大会対応まで外部が担う仕組みを導入する学校は増えており、特に教員の休日勤務軽減につながる事例として注目されている。サクシードは中学・高校向けの教育支援事業を複数展開しており、全国的に導入を拡大させる方針を示している。
同社によると、これまで蓄積したノウハウを活かし種目別の指導者配置や学校との連携設計を行う。甲陽学院では、これをもとに安定した運営体制を構築する方向を示した。
人材支援ノウハウを活用
サクシードは、教育・福祉業界向けの人材支援や個別指導塾運営を行う。2004年設立で、東京・大阪・名古屋に拠点がある。既に羽衣学園や関西創価など他校でも部活動運営業務を受託しており、今回の甲陽学院での受託は関西圏での展開強化につながる形だ。
部活動の外部委託は文部科学省が推進する「学校における働き方改革」とも整合し、現場環境の実態に合わせた地域連携型の運営モデルとして実施されている。
外部委託の運用体制と今後の展開
本業務は学校と外部人材との役割分担を明確にした形で運営される。外部指導員が技術指導や引率を担い、学校は全体監督を受け持つ構成とされる。販売や契約に関する条件、費用面は公表されていないが、サクシードが指導員の手配・統括を行い、甲陽学院が学校内での教育的管理を担う形をとる。
数量や期間の限定は記されておらず、単発契約ではなく継続的運営モデルの導入として位置づけられている。学校ごとの事情に応じたカスタマイズを可能にする仕組みも導入されており、今後他校での同様の展開が見込まれている。
運用上の注目点としては、外部指導員の配置管理と安全確保をどのように両立するかが焦点となる。サクシードは、部活動運営業務の請負を通じて学校教育支援分野の取り組みを広げており、今回の契約はその流れの一環とされる。