RX Japan合同会社(東京都中央区)は、2026年2月18日から20日までの3日間、「高機能素材Week 内 第1回 モビリティ マテリアル展」を名古屋で初開催する。電動化と自動運転の進展に伴うEVバッテリーの火災やセンサー誤作動などの課題を背景に、安全性や環境性能を左右する素材技術をテーマにした展示が行われる。トヨタ自動車や本田技術研究所、日本自動車工業会なども登壇予定だ。
開催目的は、EVや自動運転分野で求められる軽量化・放熱・耐熱・電磁シールドなどの高機能素材を一堂に集め、性能向上につながる実用技術を紹介することにある。RX Japanは国内で高機能素材Weekを東京・大阪で展開してきたが、名古屋開催は今回が初となる。自動車産業の集積が進む中京圏での初開催により、現地企業の技術開発支援を狙う構えを示した。
名古屋で初開催、三日間で最新素材技術を披露
展示会は3日間、ポートメッセなごやで行われる。自動車やモビリティ向けの素材メーカーをはじめ、全国から関連企業が出展する。名古屋開催記念としてスーパーカーの実車展示や、次世代小型モビリティ「Lean3」の一般試乗会、トヨタ・ホンダ・経済産業省などが登壇する特別セミナーを設ける。これらにより、素材開発と車両設計の接点を広げる場とする方針だ。
「高機能素材Week」は、機能性フィルムやプラスチック、金属、炭素繊維複合材などを扱う国内最大級の展示会シリーズで、名古屋展もその一構成展となる。RX Japanは名古屋での初実施を通じて、ものづくり集積地での実需に即したテーマを設定した形式をとっている。
RX Japanが主催体制を整備、特別セミナー連日開催
展示会の主催はRX Japan合同会社で、会場運営を含む全体を担当する。スーパーカー展示は日本スーパーカー協会、試乗会はLea Mobilityが協力する形をとる。さらにトヨタや本田技術研究所、日本自動車工業会、経済産業省などが連日特別セミナーに登壇し、素材産業とモビリティ分野の連携を具体的に共有する場を設ける。
セミナーでは、車両構造材料・新素材戦略や循環型社会構築に向けた取り組み、素材技術の国際競争力強化策などがテーマに含まれる見通しだ。登壇企業はいずれもモビリティ素材分野の中核を担う立場で、技術責任者クラスの講演が予定される。
イベントは数量や期間の限定は示されておらず、3日間の開催を完結形式で実施する構成になっている。再開催や地方巡回などの計画については現時点では明示されていない。
今回の名古屋展は、高機能素材Weekシリーズの地域拡大にあたる初の事例となる。運営面では各展示の企画・調整をRX Japanが統括し、協力先企業や団体が実施部分を分担する運用を取る。特別イベントでは関係省庁や産業団体も参画するため、技術展示に加え政策動向との連携も注目点となる。
名古屋での開催を通じ、これまで東京・大阪で展開してきた素材展示の知見を活かし、中部圏の製造業関係者へ直接的な提案機会を提供する施策に位置付けられている。