株式会社リコーは東京都と共同で、Airソーラー(ペロブスカイト太陽電池)を搭載した庭園灯を都有施設に先行導入する。都庁舎およびお台場海浜公園に計41基を設置する計画だ。配線工事不要の特徴を生かし、災害時には足元誘導灯として安全確保にもつなげる狙いがある。
今回の庭園灯は、ペロブスカイト太陽電池を搭載し、「電源不要」で運用できる点を特徴とする。主体は株式会社リコーと東京都で、都が採択した「都有施設へのAirソーラー先行導入事業(庭園灯)」の一環で進める。リコーにとっては、都有施設での先行導入への取り組みとなる。
都庁舎とお台場に41基
設置場所と設置台数は、東京都庁が2基、お台場海浜公園が39基で合計41基となる。東京都庁は東京都新宿区、お台場海浜公園は東京都港区にそれぞれ立地する。事業は、2026年2月に東京都より採択を受けた「都有施設へのAirソーラー先行導入事業(庭園灯)」に基づき実施する。
東京都は、2025年8月に東京体育館周辺へ導入した取り組みに続き、Airソーラーという名称を用いてペロブスカイト太陽電池の普及に向けた取り組みを進めている。Airソーラーは、東京都が2025年7月に実施した投票キャンペーンで決定した名称で、Anywhere(どこでも)、Innovative(革新的な)、Renewable energy(再エネ)の頭文字を取った言葉だとされる。
ペロブスカイト太陽電池は、軽量化が可能で、照度の低いエリアや垂直設置でも効率よく発電できるという特徴があるとされる。今回の庭園灯は、ペロブスカイト太陽電池を搭載しているため配線工事不要という特徴を生かし、災害時には足元誘導灯として都民の安全・安心な生活にも貢献するとしている。
配線工事不要で設置
連携の枠組みは、株式会社リコーが東京都と共同して先行導入を進める形で、事業自体は東京都が採択した「都有施設へのAirソーラー先行導入事業(庭園灯)」の一環に位置づく。庭園灯が災害時に足元誘導灯となる点は示されているが、具体的な運用手順や対象範囲の詳細は示されていない。
リコーは、複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用し、低照度の室内光でも発電する固体型色素増感太陽電池を世界で初めて販売している。今後は、インクジェットヘッド技術、インク・サプライ技術、プリンティングシステム技術を応用することで、ペロブスカイト太陽電池の高生産性化および低コスト化の実現を目指す方向性を示している。
