レック株式会社(東京都中央区)は2月13日、2026年3月期の通期業績予想を上方修正した。営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前回予想を上回る見込みだ。キャラクター関連製品を中心とする新製品の販売が好調で、コスト削減策も進展しているという。
今回の修正では、営業利益と経常利益それぞれ4,500百万円、当期純利益2,900百万円を見込む。いずれも前回予想から大幅に引き上げた。収益構造の改善が想定以上に進んだことが主因で、プロダクトミックスの変化と販管費の抑制が奏功したとする。同社にとって通期業績予想上方修正は、好調な商品群の販売戦略を反映する判断だ。
レックが営業益・純利益を引き上げ
今回の修正により営業利益と経常利益はそれぞれ前回予想に比べて700百万円、当期純利益は500百万円増となった。増減率は営業・経常利益で18.4%、純利益で20.8%の上方修正となる。
売上高は70,000百万円で据え置いた。同社は前期(2025年3月期)実績で営業利益2,714百万円、当期純利益1,748百万円を計上しており、現行予想はそれを大きく上回る水準だ。
1株当たり当期純利益は88.82円と、前回予想の73.51円から上方修正した。利益水準の改善は製品構成の最適化とコスト削減に加え、前年度の企業結合によるシナジー効果が一定程度寄与したとみられる。
結果として収益性の高い領域へのシフトが進んだ形だ。
新製品販売とコスト削減が想定以上に進展
利益率改善の主因は、キャラクター関連製品を中心とした新製品の売れ行きと、既存製品の改廃による商品構成の見直しである。販売面では需要の高いカテゴリーに注力し、低採算品を段階的に整理した。
これにより生産・在庫管理の効率化が進み、製造コストと販売費の削減を実現した。
固定費抑制の取り組みと合わせて、収益体質の強化が進んだことで、営業利益率の改善が予想以上のペースで進んでいるという。
これらの要因が今回の通期業績予想上方修正の背景となった。
業績回復の経緯と外部環境、今後の焦点は?
レックは家庭用品や衛生関連品で知られる企業で、ここ数年はキャラクター商品や新素材を活用した生活雑貨の開発に注力してきた。
2025年3月期には企業結合の暫定的な会計処理を確定し、財務基盤の整理を進めていた経緯がある。収益性の改善が持続できるかどうかが次の課題となる。
今回の上方修正により、レックの収益基盤は一定の回復を示した。
ただ、業績を押し上げた新製品群の販売動向やコスト削減効果の持続性には注視が必要となる。プロダクトミックスの最適化を中核とした収益構造改革の定着が焦点となるだろう。