株式会社Re-grit Partners(東京都千代田区)は、ビジネスとスポーツの両立を軸に据えた社会人フットボールクラブ「Dual Grit FC」を設立した。従来の「競技かキャリアか」という二者択一を変える取り組みとして、選手が企業で働きながら競技にも本格的に取り組む仕組みを導入する。クラブは千葉県社会人リーグ3部で活動を始め、2026シーズンでのJFL(日本フットボールリーグ)参入を目標に掲げている。
このクラブは、同社が推進するアスリート支援構想「Dual Grit」の第一弾にあたる。Re-grit Partnersは、コンサルティングと人材育成を連動させる人材輩出型の企業として知られており、その理念をスポーツ領域に展開するかたちだ。アスリートのキャリア断絶や再就職課題といった構造問題に対応し、社会人として働きながら競技力を維持できる環境を整えることが目的だとする。
千葉県リーグから始動、10年でJFL入りを目標
Dual Grit FCは活動を開始し、2年で県1部昇格、5年以内の関東リーグ参入を見据える段階的な構成をとる。JFLを最終的な到達点と定め、引退後のキャリア支援を含めたモデルに位置付けられている。現在、チームには元日本代表選手である河野広貴氏が監督、那須大亮氏がアンバサダー兼コーチとして参画し、立ち上げ当初からプロ基準の運営体制を導入する方針を示している。
RGP主導で両立環境整備、運営体制を制度化
選手はRe-grit Partnersまたは提携企業に勤務し、業務を続けながら練習や公式戦に参加する「両立型」勤務制度を前提に活動する仕組みとなっている。運営基盤の構築にあたっては、トレーニング環境や備品整備、交通費支援を含む遠征対応などを制度化した。コーチ陣にはJリーグ経験者を含むスタッフを初期段階から配置しており、競技水準を高く保つ体制を採用する。
衣服・用具の提供やスタッフ配置など、競技に集中できる環境整備も進めている。これにより、選手がビジネスとスポーツの双方で成果を追求する体制を維持する形を取る。
クラブは単年度企画ではなく、長期的なチャレンジとして「Dual Grit」構想の中核を担うものとされ、将来的に他競技や海外との連携も視野に入れたロードマップが示されている。Re-grit Partnersにとっては、人材育成のノウハウを競技領域にも適用する新たな実装事例となる。
今回の動きは、同社が掲げてきた「個の能力を磨く」という理念をスポーツ領域に拡張するものであり、企業が主導するデュアルキャリア型サッカークラブの設立として異例の構成を示している。
