楽天証券株式会社(東京都港区)は、国内株式の金額指定取引サービス「かぶピタッ(R)(金額指定取引)」でETF(上場投資信託)15銘柄を新たに取り扱う。3月27日約定分から適用し、注文受付は3月26日17時に始める。投資信託と同様に100円から1円単位でETFを購入できるようにし、投資家が予算に合わせて資産を組み合わせやすくする。
追加するETFは、売買代金上位で、組み合わせによりバランスのよいポートフォリオを組成できる銘柄を中心に選定した。全世界株式や債券、金(ゴールド)を投資対象にしたETFのほか、TOPIXや日経平均株価、S&P500といった国内外の主要株価指数に連動するETFを含める。主要ネット証券(口座数上位5社)比較で、ETFを金額指定で取引できるのは業界で初めてとしている。「かぶピタッ(R)」の対象資産を広げ、少額からの分散投資の選択肢を増やす。
金額指定は1,004銘柄
今回の追加により、金額を指定して取引できる国内株式・ETFは1,004銘柄になる。これまで1口単位での取引に限られていたETFについても少額からの取引を可能にし、株式や債券、コモディティなどのETFを組み合わせやすい環境を整える。追加する15銘柄は、国内株式を投資対象とするETFや、米国株式指数に連動するETFなどで構成し、「1489 NF日経平均高配当株50指数」「435A iF日本配当ローテーション戦略」「1655 iS S&P500米国株」などを含む。
ETF市場では、新NISA開始後の資金流入を背景に、純資産総額が拡大している。2025年12月末時点のETF純資産総額は約110兆円と、新NISA開始前の2023年末と比べて約1.5倍に増加した。NISAにおける投資対象としての注目度が高まるなか、楽天証券は金額指定取引の対象にETFを加える。NISA制度では、楽天証券は2025年12月末時点でNISA口座数No.1を掲げ、NISA口座稼働率は約8割(2025年1〜12月)としている。
楽天証券は、投資上限が決まっているNISA制度を柔軟かつ効率的に活用してもらう狙いで、2025年7月に「かぶピタッ(R)(金額指定取引)」の提供を開始した。NISAの成長投資枠の上限である年間240万円までを細かく使い切ることが可能としている。今回のETF追加により、株式に加えて指数連動商品にも同様の仕組みを広げ、投資対象の選択肢を拡充する。
外部環境では、新NISA開始後、インデックス連動型商品の拡充が進んでいる。楽天証券は国内ETFの金額指定取引を打ち出すと同時に、商品ラインアップの強化も進めており、2026年3月17日には米国上場ETF19銘柄(Granite Shares 4銘柄、Leverage Shares 15銘柄)の新規取り扱い開始を公表した。国内市場でも新規上場が続き、iFreeETF FANG+ゴールド(521A)は2026年3月11日に上場し、iFreeETF FANG+は2026年1月末に純資産総額500億円を突破した。
注文受付は3月26日17時
ETFの金額指定取引は3月27日約定分から開始し、注文受付は3月26日17時に始める。対象銘柄は「楽天ポイント」のみでの購入も可能で、現金を使わずに投資を始められる。1株未満株が発生する場合は1株に達するまで楽天証券名義で保管し、配当金などは顧客の証券口座に入金する。
今回の取り組みは、既存の国内株式向け金額指定取引の仕組みにETFを組み込む形で実施する。比較対象とした主要ネット証券はSBI証券、松井証券、マネックス証券、三菱UFJ eスマート証券、楽天証券で、この枠内でETFの金額指定取引は業界初と整理している。
