Queue株式会社(東京都中央区)は、AI検索対策サービス「umoren.ai」の無料ツールとして「ChatGPTクエリファンアウト可視化ツール」を公開した。ユーザーがChatGPTに入力するプロンプトをそのまま入力し、回答生成時に内部で実行された検索クエリ(Query Fan-out)や調査プロセスを確認できるとする。生成AIの情報収集プロセスを実データに基づき可視化するとしている。
Queueは、プロンプト入力だけで「AIが内部で実際に発行した検索クエリ」や「検索ラウンド構造」「参照された情報源」「最終生成回答」を確認できる点を特徴に挙げる。観測例では、広い範囲で候補を探索した後に、具体的な製品・ブランドを対象に指名検索やsite:検索で深掘りする流れが示された。Queueは、こうしたAI検索構造に最適化する手法をLLMO(Large Language Model Optimization)と定義し、umoren.aiの取り組みの一部に置いている。
3回検索ラウンドを観測
ツールでのデモでは、「一人暮らし用のコーヒーメーカーを探しています。豆から自動で淹れられて、掃除が簡単なモデルが理想です。おすすめ機種を3〜5個、特徴(抽出方式、サイズ、メンテナンス性、価格)付きで教えてください。」というプロンプトを入力し、ChatGPTがどのような検索クエリを発行するかを観測したという。観測された検索は単発ではなく複数ラウンドで実行され、今回の例では3回の検索ラウンドが確認されたとしている。
Queueは、ラウンド構造を「実質的には2段階のリサーチプロセス」と捉える方が自然だと説明する。最初のラウンドでは「全自動 コーヒーメーカー 一人暮らし 豆から 掃除 簡単 2026 公式」といった広域探索のクエリが示され、次の段階では「Delonghi」「Panasonic」「siroca」などのブランド名を含む指名検索に移るとしている。さらに「site:delonghi.com」「site:siroca.co.jp」「site:panasonic.jp」など、特定サイトを指定した検索も含まれていたという。
また、ツールでは検索クエリだけでなく、最終回答の生成時に参照した情報源も確認できるとしている。観測結果として、最終回答は単一ページの要約ではなく、複数ラウンドの検索結果から情報を収集し、複数ページを統合して生成される構造だと整理している。
参照情報源も一覧で表示
「ChatGPTクエリファンアウト可視化ツール」は、プロンプトを入力し「ChatGPTのファンアウトクエリを取得」をクリックする操作で、AIが発行した検索クエリ、検索ラウンド構造、参照された情報源、最終生成回答を確認できるとしている。提供開始日は3月7日で、無料かつ登録不要としている。
Queueは、従来のSEOとAI検索対策の違いにも触れている。AI検索では「最初の探索で候補として認識される」「次に指名検索の対象になる」「最終的に公式情報として参照される」という複数段階を通過する必要があるとし、「検索順位」ではなく「AIの調査対象として選ばれるかどうか」が重要になる旨を示した。
Queueは2024年4月設立で、LLMO(AI検索最適化)事業やAI受託開発を手掛ける。
