鳴門市は今年度、県内初の取り組みとなる「うずっ子夢のたねプロジェクト2025~BOAT RACE鳴門 presents~」で、子どもの夢の実現に向けた支援を進めている。市は「チームりぼん」の夢に対する支援として、2月23日に世界的パティシエの柴田勇作氏が徳島市のパティスリーPRISM LABで技術指導を行った。専門家との接点を通じ、子どもが描く将来像を具体化する機会につながる。
うずっ子夢のたねプロジェクト2025は、子どもたちから将来の夢や目標に関するアイデア、アクションプランを募り、審査を経て1組の夢を選出する枠組みだ。選ばれた個人またはチームに対し、鳴門市が体験機会の提供や専門家とのマッチングなどで支援する。今回の支援は、市が「チームりぼん」の夢に沿って、柴田氏の指導機会を組み込む形をとった。
1組選出で支援継続
今年度は、パティシエを目指す小綿三空さんと、実家の農家を継いでスイーツの材料になる作物づくりを目指す杉本杏さんの小学5年生コンビ「チームりぼん」を支援対象としている。2月23日の技術指導は午前8時から約3時間にわたり、当日作ったスイーツは招待していた家族に振る舞われた。鳴門市は今年度の市からの支援について、今回で終了になるとしている。
「チームりぼん」は、地元の生産物を使った菓子づくりを念頭に、「日本を代表するようなパティシエに直接技術などを教えてもらったり、鳴門金時や大根などの地元のおいしい生産物を使ったお菓子を一緒に考えてもらったりしたい」と話していた。鳴門市は支援内容を検討する過程で、当初から名前が挙がっていた柴田氏と調整を進め、今回の技術指導に至ったという。
技術指導に先立ち、12月13日にPRISM LABで柴田氏と子どもたちが打ち合わせをする機会も設けた。打ち合わせでは、店やキッチンの見学に加え、子どもたちの質問に柴田氏が答えた。指導当日は、杏さんの農園で作ったサツマイモと大根を使ったスイーツを作る流れとなり、大根をスイーツにすることは柴田氏にとっても初めての試みだったという。
柴田氏と役割分担
今回の取り組みは、鳴門市が子どもからの応募内容を審査し、1組を選出したうえで、体験機会や専門家とのマッチングを支援の中核に据える形をとっている。技術指導は柴田勇作氏がPRISM LABで担い、子どもたちは現場で菓子づくりに取り組んだ。指導内容は、生クリームの泡立て方や塗り方、スポンジの切り方など、子ども側の質問に関連する事項から応用テクニックまでを含むとされた。
提供形態は、鳴門市が今年度の支援枠の中で「チームりぼん」に対して実施する支援の一環とされている。支援の対象は「チームりぼん」の個人またはチーム活動にひもづく範囲に限定され、当日作るスイーツは事前に柴田氏が考案した「ガトー・鳴門金時」と「大根のグラニテ 柚子のジュレとコンポート」となった。鳴門市は、当日の記念としてチーム名と名前の入ったエプロンを用意したとしている。
