パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社(東京都港区)とパーソルワークスイッチコンサルティング株式会社(東京都千代田区)は、人材の価値を最大化する「人的資本経営」の実現を目的に、『パーソルの人事BPO』サービスの提供を2月9日に開始した。経営・人材戦略のコンサルティングから業務運営、人材リスキリングまでを一体で支援する点が特徴だ。
両社は、経営と人事施策を結ぶ戦略人事を一体化させる仕組みを掲げた。経営に直結する人材戦略の策定を支援し、人的資本データを活用した経営改善につなげる。BPOによる業務運用を通じてデータを集約し、分析から改善施策の立案までを担う。従来の分業的な人事業務支援を統合したプラットフォームとしての位置づけを示している。
戦略人事支援を一元化
対象は企業の人事部門全領域で、採用・育成・人材活用に関わる業務を包括的に支援する。経営戦略に基づく人材計画や人的資本データの統合・活用を支援するほか、AIを用いた業務効率化にも対応する。提供形態は各社の課題に応じて柔軟に組み合わせる方式をとっている。
今回の提供開始は、企業内での「戦略人事」機能の定着が進まない現状を踏まえたものだ。両社の協働で戦略と運用の両面を連携させる構成になっている。
人的資本経営の基盤づくり
人的資本経営への関心の高まりを背景に、企業では人事部門のリソース不足や属人的な運営、人材データ活用の停滞が課題になっていた。パーソルはこの課題を整理し、経営・人材戦略を結ぶ実行支援型のBPOとして新サービスを設計した。人事データの一元化により、戦略策定と実務運用を連動させる仕組みを導入している。
グループ内では、AIや自動化技術を使った業務改革にも力を入れてきた。パーソルワークスイッチコンサルティングは既に経理領域BPOやRPA活用プロジェクトを展開しており、今回の人事領域への展開は事業の広がりを示す形だ。
サービス提供後も、人事部門の社員向けに独自プログラムでリスキリングを実施する。業務シフトやキャリア形成を促し、継続的な組織の最適化を支援する仕組みだ。
体制と役割の明確化
両社で従来分かれていた業務支援と分析支援を結合し、一体運用の形をとる構成となっている。BPO導入後の改善・検証フェーズも同体制で対応する方式を採る。各社は、発表同日に経営企画・人事担当者向けセミナーの開催を予定した。
今回の取り組みは、パーソルグループが進める業務BPO・DX支援の一環であり、人事領域への展開を通じて人的資本経営支援の体系化に向けた動きを示したものだ。